結論
スタートアップや個人開発で選ぶなら、Cloudflare Registrar でいいかなという感じ。Images や D1 使う人には神UI。モダンだし通っぽくて名前の響きも美しい。
Vercel 使ってるなら、Vercel Domains もおすすめ。ドメイン購入〜DNS設定までが爆速で完結。これもモダン力高い。
SIer・SES、受託だったら Route 53。AWSサービスとネイティブ統合できる。信頼性・法人対応力の高さが強み。手練れ、只者ではない感がある。
そして、お名前.com, ムームードメイン… イイトオモイマス
法人登記とか請求書払いが必要なら、日本のレジストラも全然アリ
Cloudflare Registrar と日本レジストラの比較
Cloudflare Registrar の素晴らしいところを、AI にピックアップしてもらいましたー!あれ?これなんか既視感があるような…
- 意味不明なステルス上乗せ請求がない
- 初年度だけ安くして、2年目に高額請求とかない
- 知らぬ間に有料オプションが勝手についてることもない
- Whois代行が突然有料化したりしない
- 解約やDNS変更の導線がUXトラップになってない
- 自動更新のON/OFFがちゃんとユーザー主導
- メール通知が「気づかせない設計」になってない
- UIがシンプル。余計なバナーや勧誘が一切ない
「DNSは自社のを使え」みたいな縛りがない→ DNS の自由設定について曖昧な表現でした。ご指摘を受けて修正します。Cloudflare Registrar は基本的に Cloudflare DNS を利用する前提となっています。- あくまで“ドメインの管理者”として中立で透明な立場を守ってる
おわかりでしょうか?
Cloudflare Registrar の素晴らしいところは「ユーザーを騙すような設計をしない」というところです。
中立。正直。オープン。
私達ユーザーが必要としているのは、安さでもサポートでもなく、透明性。私達日本人は、透明性に敏感です。嘘や隠蔽にうんざりしています。
Cloudflare Registrar であっても、原価が値上げされた場合は値上げされる。それはどのレジストラも同じです。しかし、意味不明なステルス上乗せ請求がないし知らぬ間に有料オプションが付いているなんてこともない。誠実で素晴らしいと思います。
もっと Cloudflare Registrar が安いイメージだったのだが、ここ最近の円安(ドル高)の影響で差が縮まってしまった
ドメイン | レジストラ名 | 新規取得費用 | 更新費用(差額) |
---|---|---|---|
.dev | Cloudflare Registrar | 約 1,527 円($10.18) | 約 1,527 円(±0 円) |
ムームードメイン | 3,245 円 | 3,245 円(+1,718 円) | |
.com | Cloudflare Registrar | 約 1,566 円($10.44) | 約 1,566 円(±0 円) |
ムームードメイン | 999 円 | 1,728 円(+162 円) | |
.net | Cloudflare Registrar | 約 1,776 円($11.84) | 約 1,776 円(±0 円) |
ムームードメイン | 1,848 円 | 1,848 円(+72 円) |
※価格は為替レートやキャンペーンにより変動する可能性があります。
Cloudflare Registrar の価格が変わらない理由
Cloudflare Registrar が安定してる理由は、中間マージンや手数料を一切取らない「原価提供」モデルにある。
通常のレジストラは登録料に加え、数百円〜数千円の上乗せがあるのに対し、Cloudflare はレジストリ(.com などの管理元)と ICANN に支払う実費のみで提供してるというわけです。
Cloudflare Registrar にするメリット
- 「10 年使っても価格が変わらない」
- 「余計なメールもオプションもこない」
- 「ドメイン操作が速くて直感的」
また、更新時も追加料金ゼロで、広告や不要なオプションの押し売りもなし。利益を目的にせず、Cloudflare DNS との連携によるシンプルで安全な運用を重視してるから、価格が圧倒的に安いのですよ。
Cloudflare Registrar にドメインを移管する手順
レジストラによって違うと思うが、概ねこんな感じ
Cloudflare にログインし、対象ドメインを追加(DNS 設定) → DNS レコードを事前に Cloudflare 側にコピーしておきます。
※ ご指摘をいただきました。移管元で whois 情報を「代理公開」にしている場合、移管時に一時的に解除しないと Cloudflare 側で所有者情報を正しく取得できないことがあります。代理公開を解除し、登録者情報を確認できる状態にしてから進めるのがおすすめです。
現在のレジストラでドメインロックを解除 → 「移管ロック解除」や「レジストラロック解除」と記載されていることが多いです。
Auth Code(認証コード)を取得
→ 現在のレジストラの管理画面から取得できます。
Auth Code(認証コード)を取得 → 現在のレジストラの管理画面から取得します。また、多くのレジストラでは whois 代理公開(proxy)を有効にしていると、移管時に一時的な解除が必要となる場合があります。
Cloudflare Registrar の画面から移管申請を開始 → 対象ドメインを選び、Auth Code を入力して申請します。
登録者情報を確認・入力し、1 年分の更新費用を支払う → Cloudflare は原価で提供、追加料金はかかりません。
旧レジストラ側で承認操作(メールや管理画面) → 承認メールが届く場合は確認を。何もしなくても数日で進むこともあります。
移管完了(通常は数時間〜数日) → Cloudflare 管理下に入り、以後は更新も原価で行えます。
アドバイスをいただきました。なお、Cloudflare Registrar は whois redaction に対応しており、移管後は代理公開とほぼ同等の情報保護が行われる仕様になっています。
特徴とサービス内容の比較
項目 | Cloudflare Registrar | 日本のレジストラ |
---|---|---|
ドメイン価格 | 原価(レジストリ + ICANN 料) | 上乗せ料金あり(手数料含む) |
更新料 | 追加手数料なし | 自動更新時に高め設定が多い |
セキュリティ | DNSSEC 対応・ハイジャック防止 | 対応状況はレジストラにより異なる |
対応 TLD 数 | 200 以上対応(.com, .dev など) | TLD 制限あり(.co.jp など日本向け中心) |
UI・日本語対応 | 英語 UI のみ | 日本語対応あり |
DNS 管理 | Cloudflare DNS 必須 | 任意(自由な DNS 設定可能) |
価格の透明性 | 明瞭・手数料ゼロ | 不明瞭なことも(割引後に自動更新高額など) |
各レジストラの特徴
Cloudflare Registrar
- 向いている層:個人開発、スタートアップ、toC SaaS向け
- 価格の透明性:中間マージンなしの卸価格で提供
- セキュリティ:DNSSEC や 2 段階認証など高度なセキュリティ機能を標準装備
- 対象ドメイン:.com、.net、.org など主要な gTLD に対応。jp ドメインは未対応
- UI/UX:シンプルで直感的な管理画面
Route 53(AWS)
- 向いている層:受託開発会社 / SE系法人案件
- AWS統合:EC2、S3、CloudFront など AWSサービスとネイティブに連携可能
- 高信頼DNS:高可用性のルートサーバーで構成、エンタープライズでも採用例多数
- 管理画面:AWSコンソール上で一元管理可能。逆に言えば「AWSに慣れてないとつらい」
- 対応ドメイン:主要な gTLD/.jp など幅広く対応。料金はやや高めだが信頼重視の法人に◯
- 注意点:個人用途にはややオーバースペックか
お名前.com
- 向いている層:ドメイン管理初心者
- 国内最大手:豊富なドメイン種類と高い知名度
- 初年度無料:.com ドメインは初年度 0 円で取得可能
- サポート体制:24 時間 365 日の電話サポートを提供
- ドメイン自動更新:デフォルトでON
ムームードメイン
- 向いている層:Web制作会社 / フリーランスデザイナー
- 初心者向け:分かりやすい管理画面と親しみやすいデザイン
- 連携サービス:ロリポップ!など GMO ペパボの他サービスとスムーズに連携
- Whois 代行:無料で Whois 情報公開代行サービスを提供
- 価格:取得費用は安価だが、更新費用はやや高め
総合評価
項目 | Cloudflare Registrar | ムームードメイン |
---|---|---|
価格の安さ | ◎(更新費用も原価) | ○(新規は安いが更新高め) |
ドメイン種類 | △(gTLD 中心 jp なし) | ◎(.jp や .co.jp に対応) |
管理画面の使いやすさ | ◎(シンプルで広告なし) | ○(日本語 UI、やや煩雑) |
サポート体制 | △(英語対応のみ) | ◎(日本語サポートあり) |
セキュリティ機能 | ◎(DNSSEC・2FA など充実) | ○(基本的な保護あり) |
終わりに
Cloudflare Registrar は、価格の透明性と高度なセキュリティ機能を求めるユーザーに最適。ただし、jp ドメインには対応していないため、国内向けのサービス展開には注意が必要
お名前.com は、多彩なドメイン種類とサポート体制が魅力ですが、操作性や不要なオプションには注意が必要
ムームードメインは初心者に扱いやすく、他サービスとの連携も魅力。更新費用がやや高めな点は考慮する
参考
こちらのリンクは、レジストラの更新費用が掲載されてるページ
自分のニーズや技術レベルに応じて、最適なレジストラを選んでいくことが、賢いドメイン管理への第一歩