ログイン不要の公開ギャラリーを作った話|登録の壁を外した理由と、AIに見つけてもらうための設計

要約
個人開発のプロジェクト管理ツールWeProcessで、460件のテンプレートを登録不要・タスクまで全文公開するギャラリーを作りました。登録の壁を外した理由、どこまで見せるかの迷い、AIに見つけてもらうための設計をまとめます。
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はじめに

QAエンジニアで、プロジェクト管理ツール「WeProcess」を個人で開発・運営しているつーつーです。

WeProcessに、会員登録もログインもなしで中身を最後まで読める「公開ギャラリー」を作りました。テンプレート460件と、ナレッジシェアの公開スライド24件(いずれも2026年9月時点)が対象です。プレビューだけではなく、ボードの中に入っているタスク一覧まで未ログインで読めます。

この記事は、noteに書いた記事の要約版です。登録の壁を外した理由と、どこまで見せるかの迷い、AIに見つけてもらうための設計をまとめます。

きっかけ:言っていることと、やっていることのズレ

以前、「知見は、なぜ共有されにくいのか」という記事を書きました。知識を持っていることと、その知識が世の中で活きることの間には溝がある。その溝を埋めたくてWeProcessを作っている、という話です。

ところが、「知見を流通させたい」と言いながら、自分のサービスは中身を見るのに会員登録が必要な状態でした。これは筋が通らないので、全部開けることにしました。

また、テンプレートを探して手に入るのは、たいてい「枠」だけです。本当に知りたいのは「その枠をどう埋めるのが妥当か」なのに、そこが空欄になっている。だから中身を開いたまま置くことにしました。

「登録すると見られます」を採らなかった理由

メールアドレスを入れて、パスワードを決めて、確認メールを開いて、ようやく「思っていたものと違った」と分かる。この順番は逆だと考えていました。

詳細ページの手前で閲覧を止めて登録を挟む設計も考えましたし、実装も難しくありません。ただ、自分が他のサービスを見に行くときは、だいたいその手前で閉じています。判断材料を渡さないまま判断を求めているのだから、閉じられるのは当然です。

登録フォームは「関門」ではなく「合意」であってほしい。何に合意するのか分からない状態でフォームを出すのは順番が逆なので、この設計は最後まで採りませんでした。

どこまで見せるかで一番迷った

テンプレートの詳細ページでは、ホワイトボードのプレビューと、タスクボード(カンバン)に最初から入っているタスクの一覧まで見えます。「これを使うと、どんな順番で何をやることになるのか」が、登録する前に読み切れます。テンプレートは1件ずつ個別のURLを持っているので、気になったものだけ人に渡すこともできます。

全部見せたら、読んで満足して帰る人も、構造をメモして別のツールで組み直す人もいると思います。それでいい、と決めました。テンプレートの価値は「情報を知っていること」ではなく、「開いた瞬間に、もう並んでいること」の側にあるからです。それはコピーして初めて手に入るもので、隠しても増えません。

もうひとつの理由は、使い方を想像してもらいたかったからです。「プロジェクト管理ができます」という説明文では何も浮かびませんが、結婚式の準備がタスクに割れているのを見ると、自分の引っ越しや新人研修に置き換えて考えられます。ギャラリーは、機能の説明ではなく「使い方の見本市」のつもりで置いています。

テンプレートは7カテゴリに分けていて、仕事系だけでなく、個人・ライフや学習・教育の枠も同じ厚みで置きました。段取りが要る場面に、仕事もそれ以外もないと思っています。

登録の役割を「壁」から「機能」へ

無料登録をすると、気に入ったテンプレートをコピーして、自分のプロジェクトとして使えるようになります。これは「登録すると得られること」であって、閲覧の対価ではありません。見るだけなら、料金の話は一切関係ない。そういう状態にしたかった、というのが今回の作業でした。

WeProcessのコンセプトは「混沌から、明快へ」です。入口で登録を求めておいて、中身が混沌では筋が通りません。公開ギャラリーは、その筋を通すためのものです。

AIに見つけてもらうための設計

検索エンジン向けのSEOだけでなく、AIが読んで回答に使いやすい形に整えるAIO/GEO(生成エンジン最適化)の観点でも設計しています。

  • テンプレート1件ごとに個別のURLを持たせる
  • 中に入っているタスクまで、本文として読める状態にする

ログインの奥に隠れているものは、AIからも見えません。「登録しないと見られない」は、人を止めるだけでなく、AIも止めてしまいます。中身まで開けたのは、AIに見つけてもらうための前提条件でもありました。

たとえば、いつも使っているAIに「展示会の出展が決まった。進行管理のテンプレートを探してる」と聞いたときに、ヒットする状態を目指しています。ただ、公開したばかりなので、AIに届くまでには時間がかかると思っています。

これから

  • テンプレートは順次追加していきます
  • テンプレートの質も上げていきます

採用、店舗の開業、資格試験、引っ越し、確定申告など、「段取りが要るのに、毎回ゼロから考えている場面」はまだたくさんあります。こんな場面のテンプレートが欲しい、というリクエストや、AIに聞いてもうまくヒットしなかった聞き方があれば、ぜひ教えてください。

リンク

  • 公開ギャラリー:
  • noteの元記事:
  • WeProcess:
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