Context7 とは何ぞや?
いや、何ぞや?って言われても、Context7 は、LLM(大規模言語モデル)に最新のライブラリドキュメントを提供するための MCP サーバーやね
普通に AI に「React の使い方教えて」って聞くと、学習データの時点での古い情報が返ってきたり、ひどい場合はハルシネーション(でたらめ)が混じったりするやん?
Context7 を使うと、リアルタイムでライブラリの公式ドキュメントやコード例を取得できるから、常に最新の情報に基づいた回答が得られるようになる。これがめっちゃ便利なんよね
MCP(Model Context Protocol)との関係
MCP は Anthropic が策定したオープンプロトコルで、AI アプリケーションと外部データソースやツールを接続するための標準規格
Claude Code はこの MCP をサポートしてて、様々な MCP サーバーを追加することで機能を拡張できる
Context7 はこの MCP サーバーの一つとして提供されてて、Claude Code に組み込むことでドキュメント検索機能が使えるようになるわけ
Claude Code に Context7 を追加する方法
Context7 の導入は簡単で、ターミナルで以下のコマンドを実行するだけよ
どのプロジェクトでも使えるようにしたい場合は、-s user オプションをつけてユーザースコープで追加する
これでグローバルに Context7 が使えるようになるから、新しいプロジェクトを開くたびに設定し直す必要がなくなる
他のプロジェクトのターミナルで、claude mcp list を叩いて、以下のように返ってきたら成功
Context7 が提供する 2 つのツール
Context7 MCP は主に 2 つのツールを提供してて、これらを組み合わせて使うことでドキュメント取得ができる
脆弱性調査での活用例
ここからが本題や。Context7 を入れた状態で脆弱性情報を調査すると、めちゃくちゃ便利な結果が返ってくるんよね
ただし、ここで重要なポイントがある。Context7 自体はライブラリのドキュメントを取得するツールであって、CVE データベースを直接検索するものではない。
Claude Code が脆弱性調査をするときは、Context7 でライブラリのセキュリティ関連ドキュメントを取得しつつ、WebSearch で最新のセキュリティ情報を検索するっていう合わせ技を使ってる
例えば、以下のように Claude Code に聞いてみる。語尾に use context7 ってつけるのがポイント
すると、Claude Code が Context7 と WebSearch を組み合わせて、こんな感じの調査結果を返してくれる
実際の調査結果例
こんな感じでかえってくる
CVSS 10.0 っていうのは脆弱性の深刻度としては最高レベルで、認証なしでリモートコード実行ができるっていうのは本当にやばい状況やな
これ、意外と Next.js だけアップデートして、React をアップデートしてない人、いるんじゃないかな?
プロジェクトの依存関係との照合
さらに便利なのは、Claude Code が現在のプロジェクトの package.json を読んで、実際に影響を受けるかどうかを判断してくれるところや
こうやって「お前のプロジェクト、ここが危ないで」って具体的に教えてくれるから、対応が楽になるんよね
即座にアップデートを実行
調査結果を見て「やばい」と思ったら、そのまま Claude Code にアップデートを頼める
調査から対応まで、全部 Claude Code の中で完結するのがポイントや。ブラウザで検索して、npm のサイト見て、コマンド打って...みたいな手間が全部なくなる
自動で Context7 を使う設定
毎回「use context7」って書くのが面倒な場合は、CLAUDE.md にルールを追加しておくと自動で使ってくれるようになる
これを書いておけば、コード生成やドキュメント取得が必要なときに自動で Context7 を使ってくれるから便利やな
Context7 のメリットをまとめると
Context7 を Claude Code に組み込むことで得られるメリットは結構大きい
- 最新のドキュメントに基づいた回答が得られる
- ハルシネーションのリスクが減る
- WebSearch と組み合わせて脆弱性情報などの時間に敏感な情報を即座に取得できる
- プロジェクトの状況と照らし合わせた具体的なアドバイスがもらえる
- 調査から対応までシームレスに実行できる
特にセキュリティ関連の調査では、古い情報に基づいて判断すると危険なことがあるから、リアルタイムで最新情報を取得できるのは本当に助かるんよね
無料プランの制限について
Context7 には無料プランがあるけど、いくつか制限がある
- 1 日あたりのリクエスト数に上限がある
- プライベートリポジトリは使えない
- メトリクスは 24 時間でリセットされる
ただ、個人開発で使う分には無料プランでも十分やと思う。プロジェクトで本格的に使う場合は Pro プランを検討するとええかもしれん
Context7 以外の選択肢
MCP サーバーは Context7 以外にもいろいろある。例えば
- Playwright MCP: ブラウザ操作の自動化
- Docker MCP: コンテナ操作
- GitHub MCP: GitHub 連携
Claude Code の拡張性は MCP によってかなり高くなってるから、自分のワークフローに合わせて必要なものを追加していくとええと思う
まとめ
Claude Code に Context7 を入れると、脆弱性調査がめっちゃ効率的になるっていう話やった
従来やったら、脆弱性情報をネットで検索して、影響範囲を確認して、対応方法を調べて、コマンド実行して...っていう一連の流れを手動でやる必要があった。Context7 を使えば「この脆弱性について調べて」って聞くだけで、最新情報の取得からプロジェクトへの影響確認、対応の実行まで全部やってくれる
特にゼロデイ脆弱性とか、最新の CVE が出たときは、AI の学習データに含まれてない可能性が高いから、Context7 と WebSearch を組み合わせたリアルタイム情報取得の仕組みがあると安心やな
セキュリティ対応は時間との勝負なところがあるから、こういうツールを活用して効率化していくのは大事やと思う