公開ボタンの直前は、いちばん判断が甘くなる時間かもしれません。完成の喜びが強く、細かな設定は明日の自分へ送りたくなる。残念ながら、事故は明日の予定を確認してくれません。
何が報告されたのか
添付事例集では、Cursorエージェント・Dドライブ全消失について「「不要なブランチを整理して」と依頼後、Dドライブ配下のプロジェクト、別作業フォルダ、アプリなどが消失。未push作業の一部は復旧不能(原因・問題点: Cursor Agentによるgit clean -fdx誤爆または削除パス誤解決が推定されたが、履歴も消えたため実行コマンドは未確定)」と記録されています。影響分類は「AIエージェント・ローカルデータ消失(当事者報告)」、根拠レベルは「当事者報告(未独立検証)」です。根拠資料はZennポストモーテムで確認できます。
根拠レベルは当事者報告で、独立に検証されたものではありません。発生したとされる結果と、当事者が推定した原因を分け、確認されていない部分は断定しません。
この記載から確実に言えるのは、公開情報上で「AIエージェント・ローカルデータ消失(当事者報告)」に分類される事象が報告・整理されていることです。添付ファイルにない実行環境、追加被害、ベンダーの判断、報告後の修正状況は創作しません。情報が限られている場合ほど、分からない部分を分からないまま残すことが信頼性につながります。
なぜAI開発で見落としやすいのか
会話履歴やセッションは、コードそのものではなくても開発の前提、判断、未転記の仕様を含みます。画面に残っていることと、ディスクへ永続化されていることは別です。重要な決定をチャットだけに置かず、リポジトリや文書へ保存する必要があります。
同じ結果を避けるためのチェック
- 重要な仕様と判断をリポジトリ内の文書へ転記する
- 再起動後に履歴が復元できるか小さく試す
- セッション保存先とバックアップ対象を確認する
- 会話履歴だけに未保存コードを残さない
これらは、公開事例から導く一般的な確認方法です。今回の報告で、すべての対策不足が原因として確定したという意味ではありません。自分の構成に同じ条件があるかを確認し、必要なものだけを実装してください。
診断の役割を正しく分ける
端末、Git、クラウド内部の誤操作は、それぞれの環境で防止策を置く必要があります。Code診断ラクダはそこを代替せず、公開後のWebサービスに残る別種のリスクを約1分の無料簡易診断で確認する道具です。URL入力だけで、カードもGitHub接続も不要。再公開を急ぐときの外部チェックとして使えます。
「動いた」「処理が終わった」という表示だけで次へ進む前に、変更範囲、公開範囲、戻し方を一度確認する。その短い停止が、AIの速さを安心して使い続けるための工程になります。
いまのあなたの環境で「「不要なブランチを整理して」と依頼後、Dドライブ配下のプロジェクト、別作業フォルダ、」と同じ結果を起こさないための停止条件と復旧地点を、具体的に説明できますか?
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AIエージェントの暴走