
またろぐ — “ちょうどいい頃合いで、好きなことと再会する”
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最近、ふと思ったことがある。
好きで通っていたラーメン屋に行ったのに、「あれ、前より感動しないな……」って感じる瞬間がある。
味は変わってない。むしろ前より丁寧につくられてる気すらするのに、なぜか自分のほうが反応しなくなっている。
で、帰る途中に気づいた。
ああ、これただの飽きなんだなって。
何でもそうだけど、続けて触れると新鮮さってどうしても消える。
でも、一度離れて、時間が経つと、また普通に好きに戻ったりする。
人間って不思議だな、と前から思っていた。
こういうの、経済学では限界効用逓減とか言うらしい。
難しい名前だけど、意味は単純で、何回も繰り返すと感動は減るよって話。
ただ、その逆もあって、間を置くとまた“うまっ”って感じられる。
これが昔から、なんとなく好きだった。
じゃあ、この間隔って、自分でコントロールできないのかなと。
「また行きたい」「また会いたい」「また食べたい」。
そういうまたって、気まぐれだけど確かに存在していて、そのタイミングをちゃんと迎えられたら、人生の満足度は少し上がるんじゃないか。
そう思って、試しにメモアプリに「最後に行った日」を書いてみた。
そしたら、案外よかった。
「うわ、もう1ヶ月経ってる」「そろそろ頃合いだな」みたいな感覚が生まれた。
単純だけど、この感覚はクセになる。
で、それをアプリにしてみた。
それがまたろぐ。
仕組み自体はとても簡単で、「最後にやった日」からの時間を見て、自分が“またやりたくなる頃”をスコアにして表示する。
ある程度スコアが上がったら通知が来て、「あ、そろそろ行きたいかも」と気持ちを軽く押してくれる。
別にやらなくてもいいけど、そういうのを、やさしく拾っておくためのアプリにしたかった。
やってみて分かったことがある。
人の「好き」って、思っているほど安定していない。
続けて触れていると飽きてくるし、しばらく離れると、また普通に好きに戻ったりする。
『またろぐ』は、その変化にあわせて
「あ、そろそろまたやってもよさそう」
「今はまだ早いな」
そんなタイミングを静かに知らせてくれるだけのアプリだ。
全部を好きなまま維持するのは難しい。
でも放っておくと、気づかないうちに「本当は好きだったもの」を見失うこともある。
その手前で一度立ち止まれるように、思い出すきっかけだけ置いておく。
『またろぐ』は、それくらいの距離感で使えるツールにしたかった。
これはたぶん、人生を効率化するためのツールではない。
どちらかというと、「自分の気分に誠実でいたい人」向けのアプリだと思う。
だって、全部を好きなまま維持するのは無理だから。
でも、また好きになるタイミングを逃すのは、もっともったいない。
その真ん中の地点を拾ってくれるのが『またろぐ』。
好きと距離をとって、また出会い直す。
そんな人間らしい動きを、ほんの少しサポートできたらいいな、という気持ちでつくった。
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“ちょうどいい頃合いで、好きなことと再会する。”
