
MacBook 13インチのキーボードが動かなくなって、ログインできなくなりました
なので、15インチを書い直して、環境構築しました
新しい Mac や開発用のマシンを購入したとき、最初に頭を悩ませるのが環境構築ですよね。特に、エディタや IDE にインストールした拡張機能の移行は面倒な作業の一つです。普段使い慣れた便利なツールやテーマがすべて消えてしまい、ゼロから探してインストールし直すとなると膨大な時間を浪費してしまいます。
Cursor には、設定同期機能がありません。なので、自分で移行させる必要があります。
今回は、Visual Studio Code をベースにしたエディタ「Cursor」で、拡張機能を一括で他の端末に移行する方法をまとめます。基本は VS Code と同じ仕組みを利用するため、手順自体はシンプルですが、環境移行の全体像を整理しておくと今後のマシン買い替えやチームメンバーへの共有にも役立ちます。
1. なぜ拡張機能の移行が重要か
Cursor を含む VS Code 系のエディタは、拡張機能が生産性を大きく左右します。Lint ツールやコードフォーマッタ、Git の可視化プラグイン、テーマやアイコンパックなど、開発環境に最適化した拡張を揃えている人は多いでしょう。
かといって、一つ一つ拡張機能をインストールするのは時間の無駄です
2. 旧環境で拡張機能リストを出力する
まずは今のマシンで、インストール済みの拡張機能をリスト化します。これは VS Code 系エディタに共通の便利コマンドです。
これを実行すると、ホームディレクトリ直下など、現在いるフォルダに vscode-extensions.txt
が生成されます。中身は拡張機能 ID が一行ずつ並んだテキストで、例えば以下のようなイメージです。
このリストがいわば「環境の設計図」になります。
3. 新しい環境へファイルをコピーする
次に、この vscode-extensions.txt
を新しいマシンに持っていきます。コピー方法は問いません。AirDrop、クラウドストレージ、USB メモリ、あるいは GitHub の Gist として一時的にアップロードしても良いでしょう。
新しいマシンの任意のディレクトリ、例えばホームディレクトリに配置しておけば OK です。
4. 新環境で拡張機能を一括インストールする
準備が整ったら、いよいよ一括インストールです。Cursor には VS Code と同じく code
コマンドが利用できるので、それを使います。
このコマンドはリストの各行を順に読み取り、1 つずつ拡張機能をインストールしてくれます。数が多くても自動的に処理してくれるため、手動でマーケットプレイスを開いて検索し直す必要がありません。
5. インストール確認
インストールが終わったら、本当に入ったかを確認します。
これを実行して、旧環境で使っていた拡張機能がずらりと表示されれば移行完了です。
6. 設定ファイルも忘れずにコピー
拡張機能だけでは環境は完全に再現できません。普段使っているエディタの細かい設定やキーバインド、スニペットもコピーしておきましょう。
macOS の場合、Cursor の設定ファイルは以下に格納されています。
ここにある
settings.json
(全体設定)keybindings.json
(ショートカット設定)snippets/
フォルダ(スニペット集)
をコピーすることで、旧環境とほぼ同じ使い心地を再現できます。
7. さらに効率化する方法
手動コピー以外にも、以下の工夫でよりスムーズに移行できます。
-
Git 管理する
settings.json
やvscode-extensions.txt
をリポジトリにまとめ、どの環境でもgit clone
するだけで環境が再現できるようにする。 -
ドットファイル管理ツールを利用
chezmoi、dotfiles 管理用のシェルスクリプトなどを活用すると、複数マシンの設定を常に同期可能。 -
Settings Sync を使う
VS Code 本体には GitHub アカウントを使った設定同期機能があります。Cursor ではまだ一部制限があるものの、拡張機能やテーマの自動同期を取り入れられる可能性もあります。
まとめ
新しいマシンを手に入れると、ワクワクと同時に環境構築の大仕事が待っています。特にエディタの拡張機能は、毎日の開発体験に直結する重要な要素です。
今回紹介した手順を覚えておけば、わずか数分で旧環境と同じ拡張機能をインストールでき、設定ファイルもコピーすれば完全に再現可能です。
手順のおさらい
- 旧環境で
code --list-extensions > vscode-extensions.txt
- 新環境にコピー
cat vscode-extensions.txt | xargs -n 1 code --install-extension
code --list-extensions
で確認- 設定ファイルもコピーして完成
これで「マシンを新調したらまた一から環境作り」というストレスから解放されます。ぜひ次の買い替えや新規導入時に活用してみてください。