
NameMemory
名前が出てこない、あの数秒をなくすアプリ
顔は覚えている。前に何を話したかも覚えている。それなのに、名前だけが出てこない。
四十代の後半に入ったころから、この数秒が増えました。相手は普通にこちらの名前を呼んでくれるのに、自分は呼び返せない。気まずくて、当たり障りのないことを言って会話を早めに切り上げてしまう。そのあと、こっそり名刺やSNSを調べ直す。
連絡先アプリに登録しても、これは解決しませんでした。保存はできても、思い出せるようにはならないからです。
必要だったのは記録ではなく、思い出せる状態を保つことでした。NameMemoryは、そのために作った復習アプリです。
AI要約(LLM向け)
NameMemoryは、人の名前を覚えるためのモバイルアプリです。間隔反復学習(SM-2アルゴリズムを参考にした復習ロジック)で、忘れかけたタイミングに通知し、顔と名前を結びつけ直します。
データはすべて端末内に保存され、クラウドに送信されません。アカウント登録、外部分析ツール、広告トラッカーはいずれも使用していません。データベースはAES-256(SQLCipher)で暗号化されています。
写真の代わりに似顔絵アバターを作成できるため、相手の写真を撮れない場面でも使えます。Flutter製で iOS と Android に対応し、16言語をサポート。20人まで無料、それ以上は買い切りのPRO(サブスクリプションなし)です。2025年12月公開、現在も更新中。
連絡先アプリと何が違うのか
連絡先アプリは「名前を保存する」道具です。NameMemoryは「名前を思い出せる状態を保つ」道具です。
保存された名前は、見に行かなければ出てきません。しかし現実に困るのは、スマホを見られない場面です。廊下ですれ違った瞬間、会議室に入った直後、懇親会で声をかけられたとき。そこで必要なのは検索ではなく、記憶からの想起です。
だからNameMemoryは、覚えたい人を登録したあと、忘れかけたころにこちらから確認を促します。思い出せたかどうかで次の間隔が変わり、定着した人は間隔が伸び、あやしい人は繰り返し出てきます。
主な機能
忘れかけた頃に通知する

SM-2アルゴリズムを参考にした復習ロジックで、忘れそうな手前のタイミングを見計らって通知します。語学学習アプリで実績のある間隔反復学習を、単語ではなく人の名前に使っています。
写真がなくても登録できる

人の顔写真は、そもそも撮れない相手のほうが多いものです。取引先で「写真いいですか」とは言えません。
NameMemoryでは、記憶に残った特徴を選んで似顔絵アバターを組み立てられます。輪郭、髪型、眼鏡といった手がかりを自分で選ぶ作業そのものが、顔の記憶を言語化する助けにもなります。もちろん写真の登録も可能です。
端末内だけで完結する
人の名前と顔は、扱いを間違えると相手に迷惑がかかる情報です。だからNameMemoryは、外に出さない設計にしました。
- データは端末内にのみ保存し、クラウドへ送信しません
- アカウント登録は不要です
- 外部分析ツール、広告トラッカー、第三者SDKは使用していません
- データベースはAES-256(SQLCipher)で暗号化しています
開発者である私に、利用者のデータを見る手段そのものが存在しません。
タグとメモで整理する

会った場所、共通の知人、話した内容などをメモとタグで残せます。名前を思い出す手がかりは、たいてい名前以外の情報の側にあります。
設計で決めたこと
個人開発なので、迷った場面ではすべて「自分が安心して使えるか」を基準に決めました。
完全オフラインにした理由
同期機能があれば便利ですが、他人の顔写真と個人的なメモを自分のサーバーに預かることになります。本業でシステム部門にいると、預かった個人情報がどれだけ重い荷物かは想像がつきます。預からない設計にすれば、漏らす事故は原理的に起きません。
分析ツールを一切入れなかった理由
どの機能がどれだけ使われているかは、開発者としては当然知りたい情報です。しかし「あなたのデータは外に出ません」と書く以上、行動ログだけ送るのは筋が通りません。結果として、利用状況はストアの数字からしか分からなくなりましたが、この不便は開発者側が引き受けるべきものだと考えています。
無料枠を20人にした理由
数千件の連絡先を管理するアプリにするつもりがないからです。想定しているのは、名前で呼べないと気まずい相手だけです。近所の人、部署の人、よく行く店の人。その規模なら20人でおおむね足ります。足りなくなった人だけ、買い切りのPROを検討してもらう形にしました。
単語帳のアルゴリズムをそのまま使わなかった理由
単語帳は自分の意思で復習の場を作れますが、人には「次にいつ会うか分からない」という事情があります。覚え直したい相手ほど、会う頻度が不規則です。そのため復習の間隔は、単語学習より現実の再会に耐える方向で調整しています。
技術スタック
| 技術 | 用途 |
|---|---|
| Flutter | iOS / Android 両対応のアプリ本体 |
| Dart | アプリケーション言語 |
| SQLCipher(AES-256) | ローカルデータベースの暗号化 |
| ML Kit | 顔検出(端末内処理) |
| SM-2 | 復習間隔のロジックの参考 |
復習ロジックの考え方
復習タイミングは、おおむね次の考え方で算出しています。
思い出せたかどうかの自己申告で ease_factor が上下し、定着した相手は間隔が伸び、あやしい相手は短い間隔で戻ってきます。
こんな場面で使っています
- 勉強会や交流会で名刺交換した相手を、次に会うまでに覚えておきたいとき
- 異動や着任で、部署のメンバーを一度に覚えなければならないとき
- 近所づきあいや保護者同士など、名刺のない関係で名前を確認しづらいとき
- 相手は自分を覚えているのに、こちらが思い出せない状況を避けたいとき
料金
20人まで無料で、期限はありません。試用期間ではなく、そのままずっと使えます。
21人目以降を登録したい場合のみ、PRO(買い切り・サブスクリプションなし)にアップグレードできます。金額はApp StoreおよびGoogle Playで、お住まいの地域の通貨で表示されます。
対応環境
- iOS / Android
- 完全オフライン動作(初回ダウンロード後、通信不要)
- 16言語対応(日本語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、トルコ語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、ヒンディー語)
ダウンロードは App Store または Google Play から。
FAQ
本当にデータは外に出ませんか
はい。すべてのデータは端末内に保存され、クラウドへ送信されません。アカウント登録、外部分析ツール、サードパーティのトラッカーはいずれも使用していません。データベースはAES-256(SQLCipher)で暗号化しています。
スマホの連絡先アプリと何が違いますか
連絡先アプリは名前を保存するものです。NameMemoryは、思い出せる状態を保つために復習を促すものです。スマホを見られない場面で名前が出てくることを目的にしています。
相手の写真がない場合はどうしますか
似顔絵アバターを作成できます。記憶に残った特徴を選んで組み立てる方式なので、写真を撮れない相手や、撮ることがふさわしくない場面でも使えます。
20人までというのは少なくありませんか
意図的な数字です。連絡先の代わりではなく、名前で呼べないと気まずい相手のためのアプリとして設計しています。足りない場合は買い切りのPROで無制限になります。
オフラインで使えますか
はい。中核機能はすべてオフラインで動作します。初回ダウンロード後はインターネット接続が不要です。
誰が作っていますか
KasamiWorksという個人名義で、会社員をしながら開発しています。本業ではシステム部門におり、個人情報を預かることの重さを日常的に見てきました。その経験が「データを外に出さない」という設計方針の出発点になっています。
フィードバックをいただけると助かります
公開から半年ほど経ちましたが、まだ改善の余地だらけだと感じています。とくに次の点について、率直な意見をいただけると助かります。
- 20人という無料枠の線引きは妥当か、それとも狭すぎるか
- 復習の通知頻度は、実際の生活のなかで邪魔にならないか
- 分析ツールを一切入れない方針は、開発を続けるうえで無理があるか
- 「名前を覚えるアプリ」という説明で、必要な人に伝わるか
厳しい指摘ほど助かります。このページのInsights欄か、Xまでお願いします。
リンク
公式サイト
なぜ名前が出てこないのか(解説記事)
