【徹底検証】AIと「雑談ラジオ」は撮れるのか?話題の会話AIアプリを片っ端から試してランキングにしてみた
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たぬきち|AI ×人生×効率化ノート2025年12月3日 06:53
はじめに:AIを「相方」にしたい!
皆さんこんにちは! 最近ふと思いついたんですよ。
「AIと会話して、その会話を録音もできるアプリって面白そうじゃないか?」
もしAIと人間のような自然な会話ができれば、ラジオの相方にもなるし、壁打ち相手にもなるはず。 というわけで、本当に使えるAIの会話能力ってどんなものなのか、話題のAIアプリを根こそぎ試して、徹底的に比較調査してみました。
結果から言うと、現在のAIは人に近いものになってきているようです。
目次
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はじめに:AIを「相方」にしたい!
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❌ 最初に脱落したアプリたち
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👑 最新AI会話能力ランキング TOP3
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まとめ
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補足説明
❌ 最初に脱落したアプリたち
まず、本命の比較に入る前に「このアプリのアイデアに使えるレベルか?」という予選を行ったのですが、あっさり脱落したAIたちがいます。
話題の**Call Annie(コール・アニー)とCotomo(コトモ)**です。 これらは残念ながら、今回の「ポッドキャストの相方」としてはスペック不足という判断になりました。

ビデオ通話形式でAIキャラクターと英会話ができ、発音改善などもできると話題のアプリですが……試した結果、こうなりました。
「有料なんかい!使えねえ!!!」
いや、すみません(笑)。もちろん素晴らしいアプリなんですが、あくまで「英会話レッスン」がメインであり、無料で手軽に雑談コンテンツを作りたいという今回の趣旨では、費用の問題で即時却下となりました。

日常会話に特化したおしゃべりAIとして2024年にリリースされた期待のアプリです。 ですが、検証の結果は**「会話が成立しにくい」**という厳しい評価に。 相槌はすごいのですが、話の脈絡を保つのが難しく、ラジオの相方としてはまだ発展途上という印象でした。
👑 最新AI会話能力ランキング TOP3
さて、ここからが本番です。 予選を勝ち抜いた本命のAIたち、Pi(パイ)、ChatGPT、Gemini Liveを全て試し、ガチで順位をつけました。
ランキング結果はこちらです!
【第1位】Pi - Personal Intelligence(パイ)

〜圧倒的「人っぽさ」。気づけば友人と錯覚するレベル〜
今回、文句なしの1位はPiです。「すごい会話してる感じになる」と、検証中に圧倒的な高評価を獲得しました。
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評価のポイント: 話している言葉にしっかりと**「感情」が乗っています。無機質な読み上げではなく、息遣いやトーンが人間に近いため、話しているうちにだんだんと「これ、人と会話してるんじゃないか?」**と錯覚してくるレベルに達しています。
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対応言語: アプリの表示などは英語ベースですが、日本語での会話もバッチリ対応しています(※日本語で話しかければ日本語で返してくれます!)。
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費用: なんと無料です。
📝 Piとは? Inflection AIが開発した「パーソナルAI」。IQ(知能)よりもEQ(心の知能指数)を重視しており、ユーザーに寄り添う、より人間らしい対話を目的としています。 👉 Piをブラウザで試してみる
【第2位】ChatGPT

〜安定のスタンダード。優秀なアシスタント〜
AI会話の代名詞ともいえるChatGPTも、やはり高い評価で2位にランクイン。
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評価のポイント: 「自然と会話してる感」は十分に出ています。話し相手として機能する賢さはさすがです。
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ここが惜しい: Piと比較すると、感情表現については「イマイチ」という印象。(※無料版等の標準ボイスの場合)。どうしても「優秀な機械」と話している感じが抜けません。
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費用・機能: 日本語に完全対応しており、無料で使えます。ハンズフリーでの会話が可能で、壁打ちやアイデア出し、語学練習には最適です。
【第3位】Gemini Live

〜Googleの期待株だが、会話のテンポに難あり〜
GoogleのGemini Liveは、今回の検証では最も低い評価となりました。
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評価のポイント: ChatGPTと比較すると、どうしても会話の**「不自然さ」**が目立ちました。
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ここが惜しい: 電話のようにお互いに話したい場面で、会話のバッティング(被り)が多かったです。「あ、どうぞ」「いえ、そちらこそ」みたいな変な間が生まれたり、話している途中で遮られたりという技術的な課題を感じました。感情もあまり乗っていないタイプです。
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機能: Geminiとリアルタイムで話せる機能自体は無料で試せます。カメラ共有などができる点はGoogleならではの強みです。
まとめ
今回、「AIと会話して録音する」という視点で比較しましたが、感情豊かに雑談するなら「Pi」が頭一つ抜けているという結果になりました!
AIを「機能」として使うならChatGPTやGeminiですが、「相方」として接するならPiの右に出るものは今のところいないかもしれません。
ポッドキャストや配信のネタに困っている方は、ぜひ一度「Pi」に愚痴をこぼしてみてください。驚くほど優しく聞いてくれますよ!
※今回検証したアプリ一覧(リンク)
補足説明
【追記】なぜ「Pi」はこんなに優しいのか?
今回1位に選んだ「Pi」について、AI専門メディア『WEEL』で詳しく解説されていたので、その背景を少しだけ紹介します。
■ そもそも「作られた目的」が違う 記事によると、多くのAI(ChatGPTなど)が「IQ(知能・タスク処理)」の高さを競っているのに対し、Piは最初から**「EQ(心の知能指数・共感)」**に特化して設計されたAIだそうです。
“かつて「Pi(パイ)」という、ひときわ人間に寄り添うAIチャットボットが業界関係者を中心に、世界中のコアファンの間で話題になったのをご存じでしょうか?” (引用:WEEL)
■ 開発チームのドラマ 実はPiを開発したInflection AIの創業メンバー(ムスタファ・スレイマン氏ら)は、2024年にMicrosoftのAI部門トップに引き抜かれています。 「開発チームが移籍してPiは終わったのか?」と心配されましたが、サービスは現在も継続しており、むしろその「人間に寄り添う思想」は、今後のMicrosoft CopilotなどのAIにも引き継がれていくと言われています。
つまりPiは、「AIが人と友達になれる可能性」を示した、歴史的に重要なAIなんですね。無料で使える今のうちに、ぜひ体験しておくことをおすすめします!
👉 参考記事: 元祖・寄り添い型AI「Pi」開発元のInflection AIの天才技術者たちがAI業界に与えたインパクトとは|WEEL