話題のiPadで使えるスポーツ動画編集アプリ|フリーズコーチを徹底解説
この記事の要約
フリーズコーチは、スポーツ動画の任意の瞬間で「フリーズフレーム」を挿入し、その上に線や矢印を描き込める動画編集アプリです。描いた線は描いた順番でアニメーション再生されるため、視聴者に「どこを見るべきか」が自然に伝わります。iPad・Mac両対応で、3日間の無料トライアルから始められます。
この記事でわかること
スポーツ解説動画を作りたいけど、複数のツールを使い分けるのは面倒。そんな悩みを持つコーチや選手、スポーツ系YouTuberに向けて、フリーズコーチの全機能と活用法を紹介します。
読み終える頃には、フリーズコーチで何ができるのか、自分の用途に合っているかどうかが判断できるようになります。
フリーズコーチとは
フリーズコーチは、スポーツ動画の分析・解説に特化した動画編集アプリです。
「この瞬間で止めて、ここの動きを説明したい」という場面、コーチングや解説動画を作る際に誰もが経験するはずです。従来は動画編集ソフトで静止画を切り出し、画像編集ソフトで線を描き、また動画編集に戻って合成する必要がありました。この往復作業が本当に面倒なんですよね。
フリーズコーチなら、動画の読み込みから書き出しまで1つのアプリで完結します。
対応環境と価格
iPadとMacの両方で使えます。対応する動画形式はmp4とmov。日本語をはじめ、英語、韓国語、中国語など9言語に対応しているので、海外のチームメイトと共有するときも便利です。
価格は3日間の無料トライアル付きで、その後は月額または年額のサブスクリプションになります。1つの購読でiPadとMac両方で使えるのがうれしいポイントです。
フリーズフレーム機能の使い方
フリーズコーチの核となるのが「フリーズフレーム」機能です。
動画を再生しながら、説明したいタイミングでボタンをタップするだけ。その瞬間の静止画がタイムラインに挿入されます。挿入されたフリーズの長さは0.5秒から10秒の範囲で自由に調整できます。
タイムライン上では通常の動画部分が青色、フリーズ部分がオレンジ色で表示されるので、全体の構成がひと目でわかります。実際に使ってみると、この色分けがかなり直感的で、どこにフリーズを入れたか迷うことがありません。
描画ツールでできること
フリーズフレームの上に線や図形を描き込む機能も充実しています。
3つの入力モード
描画には3つのモードがあります。指やApple Pencilで自由に描くフリーハンド、タップした点を直線で結ぶポリライン、そして滑らかなカーブを描ける曲線モード。用途に応じて使い分けられます。
色と線のカスタマイズ
色は赤・青・黄・緑・白・黒の6色がプリセットされていて、カラーピッカーで好きな色も選べます。線の太さは細・中・太の3段階、実線と破線の切り替えもできます。矢印を付けるかどうかも選択可能です。
便利な補助機能
個人的に気に入っているのがスムーズ線機能。手書きのガタつきを自動で滑らかに補正してくれるので、iPadで素早く描いても綺麗な線になります。
他にも、線に影をつけるドロップシャドウ、0°/45°/90°に線を吸着させる角度スナップ、既存の頂点に自動で吸着する頂点スナップなど、細かい機能が揃っています。取り消しとやり直しにも対応しているので、試行錯誤しながら描けます。
テキストを入れる
線だけでなくテキストも配置できます。
フォントはヒラギノ角ゴシックW8という太めのゴシック体が使われていて、スポーツ映像の上でもくっきり読めます。サイズは16ptから48ptまで調整可能。
特に便利なのが「座布団」機能。テキストの背後に背景色を敷けるんです。テレビの字幕でよく見るあれですね。背景色や透明度、角丸、余白、枠線まで細かく設定できるので、どんな映像の上でも文字が読みやすくなります。
描画アニメーションが最大の魅力
フリーズコーチで一番すごいと思うのが、描画アニメーション機能です。
描いた線やテキストが、描いた順番とタイミングでアニメーション再生されます。つまり、解説動画を見ている人は、あなたが実際に描いている過程を追体験できるわけです。
「まずここに注目」から「次にこの動きを見て」という流れが、言葉で説明しなくても視覚的に伝わる。これは静止画に線を描いただけの動画では絶対にできないことです。
アニメーションの速度はフリーズの長さに応じて自動調整されるので、2秒でも10秒でも描画が途中で切れることはありません。
プロジェクトの保存と書き出し
作業内容はプロジェクトファイルとして保存できます。元動画への参照、タイムラインの構成、描画データがすべて含まれるので、後から開いて再編集することも可能です。
完成したら、MP4形式で書き出し。解像度は1280×720、1920×1080、または元動画の解像度から選べます。音声を含めるかどうか、フリーズ後に元動画の全尺を連結するかどうかも設定できます。
実際にどう使える?活用シーンを紹介
部活やクラブチームのコーチング
練習や試合の動画を見ながら、選手にフィードバックを伝える場面で活躍します。
「このタイミングで足がここにあるから、次のプレーが遅れてる」「ここでパスを出すべきだった」
言葉だけでは伝わりにくい動きも、フリーズフレームに線を描き込むことで明確になります。iPadなら練習場に持ち込んで、その場で解説動画を作ることもできます。
YouTube・SNS向け解説動画
スポーツ解説動画を投稿している人にもおすすめです。
複数のツールを使い分けて作っていた「フリーズ+描画アニメーション」が、フリーズコーチだけで完結。作業時間をかなり短縮できます。描画アニメーションがあることで、視聴者の注目を自然に誘導できて、より伝わりやすいコンテンツになります。
自己分析やチームミーティング
自分のプレーを客観的に振り返りたいときにも使えます。気づいた点をフリーズフレームに書き込んでプロジェクト保存しておけば、次回のミーティングで参照できます。
iPadで使うメリット
フリーズコーチはMacでも使えますが、iPad版ならではの魅力があります。
まず、Apple Pencilが使えること。紙に描くような感覚でアノテーションを入れられるので、マウス操作より断然直感的です。細かい線も描きやすい。
そして持ち運びやすさ。練習場や試合会場、ロッカールームなど、さまざまな場所でその場で使えます。撮影した動画をすぐに取り込んで、ハーフタイムや休憩中に解説動画を作る、なんてことも可能です。
iPadで作ったプロジェクトをMacで開いて仕上げる、という使い方もできます。UIは共通なので、一度覚えれば両方で迷いません。
料金について
フリーズコーチは3日間の無料トライアル付きです。まずはすべての機能を試してみてください。
トライアル後は月額プランと年額プランがあります。年額の方が月あたりの料金は割安です。1つの購読でiPadとMac両方で使えて、オフラインでも利用可能。機種変更時は復元機能で購入情報を同期できます。
入手方法
フリーズコーチは現在TestFlightで配布中。App Storeでの公開も準備しています。
よくある質問
Q: フリーズコーチを使い始めるまでどのくらいかかりますか?
A: アプリをインストールして動画を読み込めば、すぐに使い始められます。特別な初期設定は不要で、5分もあればフリーズフレームの挿入から描画まで試せます。直感的なUIなので、マニュアルを読まなくても基本操作は理解できるはずです。
Q: 無料トライアル期間中に機能制限はありますか?
A: 3日間の無料トライアル中は、すべての機能を制限なく使えます。フリーズフレームの挿入、描画ツール、テキスト配置、動画の書き出しまで、有料プランと同じ機能をフルで試せます。
Q: iPadで作ったプロジェクトをMacで開けますか?
A: はい、開けます。プロジェクトファイルはiPadとMacで共通の形式なので、AirDropやiCloud Driveなどで転送すれば、どちらのデバイスでも編集を続けられます。UIも共通なので操作に迷うことはありません。
Q: どんな動画形式に対応していますか?
A: mp4とmov形式に対応しています。iPhoneやiPadで撮影した動画、一般的なビデオカメラで撮った動画であれば、ほとんどそのまま読み込めます。
Q: 書き出した動画の画質は劣化しますか?
A: 解像度は1280×720(HD)、1920×1080(Full HD)、または元動画と同じ解像度から選べます。元動画の解像度を選べば、画質の劣化を最小限に抑えられます。
Q: Apple Pencilは必須ですか?
A: 必須ではありません。指でのタッチ操作でも描画できます。ただ、細かい線を描いたり、より正確なアノテーションを入れたい場合は、Apple Pencilがあると格段に描きやすくなります。
Q: オフラインでも使えますか?
A: はい、使えます。動画の読み込み、編集、プロジェクトの保存はすべてオフラインで可能です。ネット接続が必要なのは、アプリのダウンロードや購入情報の復元を行うときだけです。
Q: 解約したい場合はどうすればいいですか?
A: iPhoneまたはiPadの「設定」アプリから「Apple ID」→「サブスクリプション」で解約できます。次回更新日の24時間前までに解約すれば、次の課金は発生しません。解約後も、契約期間が終わるまではアプリを使い続けられます。
Q: 他のスポーツ分析アプリとの違いは何ですか?
A: フリーズコーチの最大の特徴は「描画アニメーション」です。描いた線が描いた順番で再生されるので、視聴者は自然と視線を誘導されます。静止画に線を描くだけのアプリとは、解説のわかりやすさが全く違います。
まとめ
フリーズコーチは「フリーズフレーム × 描画アニメーション」という独自のコンセプトで、スポーツ解説動画の制作を効率化するアプリです。
部活のコーチ、自己分析したい選手、スポーツ系YouTuber、チームの振り返りを効率化したい人に特におすすめします。
動画を読み込んで、止めたいところで止めて、線を描いて、書き出す。この4ステップで、見やすい解説動画が完成します。3日間の無料トライアルがあるので、気になった方はぜひ試してみてください。
この記事は2025年12月時点の情報です。アップデートで機能が変わる場合があります。