X が苦手な個人開発者の方やエンジニアさんって結構いると思う
X にポストするっていっても、ネタがないし、反応もない
実装はやってるから、それをX のネタにすればいい。でも、実装をX のポストに落とし込むのもだるい
しかしもし、それが自動で生成されて
- ちゃんと共感と洞察に満ちてたら?
- AI が作ったように見えなかったら?
- バズりやすくなったら?
これはもう使うしかない
Claude Code の /x
コマンドは、そんな「技術Xポストのネタ生成」を叶える仕組みとして作った(とはいっても、単なるプロンプトを書いたmdファイルだが)
Git の履歴から作業内容を抽出して、130文字前後の“意味のあるひとこと”に変換してくれる。しかも、出力される文体は、まるで自分の日記みたいな親しみやすさ。X向けにチューニングされた語りかけ口調になってる
この記事では、この /x
コマンドの仕組みと使い方、生成ルール、保存形式まで徹底的に紹介する。
設定ファイル
設定ファイルは、md なので、以下のリンク先にまとめた。そのまま貼ってください
解説
スラッシュコマンドとは?どう設定する?
Claude Code におけるスラッシュコマンドは、.claude/commands/
以下に Markdown ファイルとして作成することで追加できるカスタムコマンドのこと
例えば、今回の /x
コマンドなら .claude/commands/x.md
を作っておけば、Claude のチャット上で /x
と入力するだけでコマンドが実行される。引数をつけることもできるし、処理の中で Git や MCP Server などの外部リソースと連携することもできる
設定ファイルには、以下のような情報を含めておくとよい
- 使い方と出力例
- 実行処理の内容(MCP や git の挙動)
- 出力形式
- 保存方法
- 表現ルール(口調や文体)
/x コマンドの概要
/x
は、Git 履歴からランダムな作業内容を抽出し、それをもとに共感性のあるポスト文を生成するコマンド。
使い方
これだけでOK。
英語で出力したい場合
英語版を作りたいときは en オプションをつけるだけ
日付の取得(前処理)
日付の取得はどうやってやってるかというとこれ
または TIME MCP Server からも取得可能。
実行後の挙動
- Git 履歴からランダムに1コミットを抽出
- その内容をもとに130文字前後の洞察的な文章を生成
- ポスト案を3本程度表示
- CLI に見やすく改行付きで表示
_docs/x/x.md
に履歴として保存(新しい順)
出力ルールと口調
/x
の出力はただの事実ではなく、“感じたこと”や“教訓”として書かれるのが特徴。
文体ルール
- 自分向けの日記のように
- 読者にも話しかけるようなトーン
- デスマス禁止
- 「〜やな」「〜よね」「めっちゃ大事」などの表現
- 「ワイ」「自分」など一人称あり
- 句読点「。」は文末に使わない
- 絵文字は禁止
- 標準語ベースで一部口語を混ぜる
言い換え例
X での語り方って、バズる上で結構重要。
かっこつけたり、知的にふるまったり、自分をよく見せようとしたら反応ゼロと思ったほうがいい。(まぁ、現実でもそうやけど)
そもそも生成AIが発達した今、知識や技術でマウントを取れなくなったエンジニアが増えている
今まで他人が知らなかった知識や実装方法をつぶやいていれば、それなりに反応があった。しかし、そんなもん、AI で簡単に作れてしまう
ワイは情報や知識には、価値がなくなったと思っている。思想、人格、キャラクター性が必要になってる
ってことでフランクで比較的最近の若い方が使うような言い回しを採用。これは好みなので、好きなようにカスタマイズして欲しい
おっちゃん語 | /x での表現 |
---|---|
とても | めっちゃ |
〜だね | 〜やね |
ダメじゃん | ダメやん |
終わりだろ | 終わりやろ |
言ったじゃないか | 言ったやん |
どれだけ | どんだけ |
やるんだよ | やるんよ |
仕方ない | しゃーない |
とても素敵だね | えーやん |
君はとっても美人だね | えーやん |
その話しは本当なのかい? | ガチなん? |
君の才能は凄く素敵だよ | エグい |
ちなみに、これらは、関西弁ではない。もはや標準語になりつつある
ポスト文の方針
- 専門用語を1つ入れる(例: RLS、ISR、Composite Index)
- 抽象的ではなく、具体的に
- 技術作業から人間的な学びに昇華させる
- 共感性のある内容(「わかる〜」となるもの)
- 前向き・建設的な結び
出力例
保存形式と履歴
生成されたポストは以下の形式で _docs/x/x.md
に追記される。
/x コマンドの特徴まとめ
特徴 | 内容 |
---|---|
ランダム性 | 実行ごとに異なる履歴を元に生成される |
洞察性 | 技術的作業を“気づき”に昇華する文章に変換 |
共感性 | 技術者としての「あるある」や「わかる〜」を引き出す |
簡潔性 | 130文字に込められた濃密な情報と語り口 |
LLMO対策としての効果
Claude Code の /x
は、LLMO対策にも効く設計になってる。ランダムな実装内容から人間味ある文章を生成し、しかも _docs/x/x.md
に記録を残すことで、投稿履歴と連動した「文脈」を生み出せる。
つまり、過去の履歴に裏付けられた“意味のある言葉”がどんどん貯まっていく。これは、単なるポストの自動化を超えて、開発者の“発信資産”を蓄積する機能なんよ。
終わりに
ポストって、思いつきで書こうとすると「何書こう…」ってなるんよね。実装内容を書こうと思っても忘れてるし…
でも、/x コマンドがあれば、その時やった Git履歴の技術作業をもとに「わかる〜」「それ自分もやった」ってなるような投稿が、自動で生成される
なので、オリジナルのポストになる。これがめっちゃ凄い
ポストは、情報発信じゃなくて“自己認識のログ”でもある。ワイはそう思ってる。だからこそ、こういうツールはめっちゃ価値ある
テキスト生成AIの時代に、人間らしい言葉をどう残すか。/x コマンドは、その答えのひとつかもしれんよね