
以前「個人開発者こそ今のうちにビジネス設計を語るべき理由」という記事を書いたのですが、それは生成AIを活用したものでした。
私はその方法を「アキネーター方式」と呼んでいて、とても有用だと思うのでお伝えします。
この記事自身も「アキネーター方式」を利用しています。
アキネーター方式の概要
「アキネーター」とは、いわゆる“思い浮かべた人物をAIが質問して当てる”というゲームアプリの名前です。
ここでは詳しく説明しないので、知っている前提で話を進めます。
この方法の本質は、質問を通じて思考をあぶり出していくことにあります。
記事づくりにおいても、AIに質問させて、それに答えていくと、驚くほど自分の考えが言語化されていきます。
しかも、自分の中では見えていなかった視点や、第三者的なツッコミも自然と得られるため、一人で考えているだけでは得られない「深まり」も生まれるのです。
実際にやった方法
前述どおり実際にこの方法で記事を作ったのですが、そのチャットはこちらです。
プロセスはだいたい次のようなものです。
- 記事のタイトルを伝え「いろいろ質問して」とAIに投げる
- AIから飛んでくる質問にどんどん答えていく
- AIにまとめてもらう(70%くらいの出来)
- あとは自分で100%の出来にする
記事はできなくてもいい
この方法でやっていくと、質問に答えられず、記事ができないこともあると思います。
しかし、それでもいいと思います。やるだけでも次のような効果があります。
- マインドマップやブレインストーミング効果
- AIの質問が多様で、自分とは異なる視点をくれた
- 人と話す時のような“気づかい”がなく、深く掘り下げられた
- 記事ができるほど考えがまとまっていないことに気付ける
おわりに
記事作成にAIを絡ませるとなると、粗製乱造問題であまりいい印象はない人も多いかと思いますが、やりようによってはかなり有用だと思います。
生成AIはハルシネーションが課題だったりしますが、「質問する」側に回すと、この生成AIの特性が逆に活きてきます。
ときに突飛だったり、見当違いだったりする質問もありますが、そこに引っかかることで自分の視点が広がることもあります。
生成AIの特性を把握して最大限生かしていく方法は、まだあるのではないでしょうか。