FOXとは
FOXは、確定申告が必要になった会社員・個人事業主向けの税務AIサービスです。
「税理士に頼むほどでもないけど、AIだけじゃ不安」
そんな悩みを、税務特化のAI回答と税理士へのワンクリック相談で解決します。
🔗 サービスURL:
開発の背景
確定申告の時期になると、こういう声をよく聞きます。
- 「ChatGPTに聞いたけど、合ってるかわからない」
- 「税理士に頼むほどの金額じゃない」
- 「ネットで調べても、自分のケースに当てはまるかわからない」
AIと税理士の間に、大きな溝がある。
AIは便利だけど、根拠が曖昧。
税理士は信頼できるけど、気軽に聞けない。
この溝を埋めるサービスがあれば、多くの人が救われる。
それが、FOXを作った理由です。
なぜChatGPTで税務相談すると危険なのか
ChatGPTに税務の質問をすると、「それらしい回答」が返ってきます。
でも、致命的な問題があります。
問題1: 情報ソースが不明確
ChatGPTはWeb検索もできますが、最適な情報ソースを絞っていません。
その時たまたまヒットした「どこかの誰かが書いた情報」をコンテキストに入れて回答している。
それが正しいかどうか、誰も保証していません。
問題2: 税務の法令は莫大
所得税法、法人税法、消費税法、相続税法...
税務に関連する法令は膨大です。
一般的なAIは、その全てに最適化されているわけではありません。
だから、引っ張ってくる条文が間違っている。あるいは、正しい条文を引っ張ってこれない。
これが、普通のAIで税務相談する根本的な問題です。
FOXが解決すること
この問題を解決するには、税務特化のAIエージェントにする必要がありました。
e-Gov法令APIとの連携
政府公式の法令データベース「e-Gov」と直接接続。
質問を入力すると、AIが該当する法令を検索し、最新の条文をリアルタイムで取得します。
「どこかの誰かが書いた情報」ではなく、政府公式のデータを参照する。
これが、回答の精度を上げる第一歩です。
税理士が参照するデータを組み込む
国税庁の通達、タックスアンサー、判例——
これらをコンテキストに入れられるよう調整したAIエージェントにすることで、質の高い回答を生成できるようになります。
今後、AIの能力向上やエージェントの調整を進めることで、さらに精度を上げることができる。
これが、FOXの強みです。
それでも、最後は人間が必要
ただし、どれだけAIの精度を上げても、根本的な限界があります。
AIは税理士資格を持っていない。
税理士法では、税務相談は税理士資格を持つ者しか行えないと定められています。
これは、AIがいくら進化しても、法律改正がなければ変わりません。
つまり、最終的な精度は、人間が担保する必要がある。
税理士資格を持っている人間がチェックして、OKかどうかを判断する。
これが、どんな時代になっても基本的な流れになるはずです。
だから、FOXはこう設計した
AIで9割を解決し、残り1割は税理士に聞ける。
FOX AIの回答精度を上げることはできます。
でも、最後に残るのは「この回答が正しいかどうかをチェックする人間」の存在です。
だったら、AIが大部分を回答し、不安が残る部分だけ税理士に聞ける仕組みを作ればいい。
ワンクリックで、チャット履歴をそのまま税理士に共有。
追加の説明なしで、すぐに相談を開始できる。
この設計思想が、FOXの根幹にあります。
FOX・AI・税理士の比較
| FOX | ChatGPT等のAI | 税理士 | |
|---|---|---|---|
| 情報ソース | e-Gov(政府公式) | Web上の情報(不明確) | 専門知識 |
| 法令の正確性 | ○ 最新条文を取得 | △ 間違うことがある | ○ 正確 |
| 根拠の提示 | ○ 条文を引用 | △ 曖昧 | ○ 説明可能 |
| 24時間対応 | ○ | ○ | ✕ |
| コスト | ¥0〜 | ¥0〜 | 数万円〜 |
| 気軽さ | ○ | ○ | △ 敷居が高い |
| 最終判断 | △ 税理士相談で補完 | ✕ | ○ 責任を持てる |
| こんな人に | AIで調べて、不安な部分だけ税理士に確認したい人 | とりあえず調べたい人 | 全て任せたい人 |
4つの「これ欲しかった」機能
1. 法令根拠付きで回答
e-Gov法令APIと直接連携。
「所得税法第121条第1項によると〜」と条文を引用して回答するため、なぜその結論になるのかが明確にわかります。
手に入るもの: 「AIの回答、本当に合ってる?」という不安からの解放
2. 税理士が参照するデータを組み込み
国税庁の通達、タックスアンサー、判例——
税理士が実務で参照しているデータをコンテキストに入れて回答を生成。出典リンクも表示されるため、自分で確認できます。
手に入るもの: 「プロと同じ情報源」を参照できる安心感
3. ワンクリックで税理士に相談
AIの回答を見て不安が残ったら、「税理士に相談」ボタンをクリック。
チャット履歴がそのまま税理士に共有されるため、追加の説明なしですぐに相談を開始できます。
手に入るもの: 「あと一押し」の確認ができる相談先
4. 補助金もAIが検索
jGrantsと連携し、あなたに最適な補助金をAIが検索。
「使える補助金はある?」と聞くだけで、業種や規模に応じた補助金を提案します。
手に入るもの: 見逃していた補助金を発見できる可能性
使い方(3ステップ)
- fox.forone-ai.com にアクセス - Googleアカウントで1分で登録
- チャットで質問 - 「副業収入があるけど確定申告は必要?」など、気になることを入力
- 根拠付きの回答を確認 - 不安が残れば「税理士に相談」ボタンをクリック
料金プラン
「まず試してから決めたい」という方のために、基本機能は無料です。
| プラン | 月額(税込) | AIチャット | 税理士相談 |
|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | 月10回 | - |
| Basic | ¥3,300 | 月100回 | 月1回 |
| Plus ★おすすめ | ¥7,480 | 月200回 | 月3回 |
| Pro | ¥19,800 | 無制限 | 月8回 + 優先対応 |
顧問税理士をお持ちの方へ: FOXに登録すると、税理士相談が回数無制限になります。
技術スタック(エンジニア向け)
アーキテクチャ
- フロントエンド: Next.js / TypeScript
- バックエンド: Supabase(PostgreSQL、Auth)
- AI: Claude (Anthropic)
- 決済: Stripe
- 外部API: e-Gov法令API / jGrants API
AI駆動開発で学んだこと
1. まず枠組みを作る、枠組みを理解する
プロジェクト開始時に、コマンドで大枠を作ってしまう。そして、その枠組みの構造を理解する。
これが第一歩でした。
2. ドキュメントをしっかり読む
基本的に、実装できることはドキュメントに書いてあります。
大事なのは、ビジネスサイドの要望を、ドキュメントのどの要素で満たすかを理解すること。
それを探し当てさえすれば、その後はAIが実装できます。
3. ドキュメントをAIに渡す
ドキュメントの内容をしっかり理解した上で、AIにコンテキストとして渡してあげる。
知らない単語は聞く。知らない概念は把握する。
AIは、努力する人を応援してくれるツールです。
4. まずは作る、公開する
私もまだ道半ばですが、まずは作ってみる。簡単な方法で公開してみる。
これが大事だと思っています。
ただし、今後どう伸ばしていくか、大枠の構想を踏まえて何を使うか判断する視点も必要です。
よくある質問
Q: FOXの回答は信頼できますか?
e-Gov法令APIから最新の条文を取得し、根拠付きで回答します。ただし、AIは税理士資格を持っていないため、最終的な判断は税理士への相談をおすすめします。だからこそ、ワンクリックで税理士に相談できる機能を用意しています。
Q: ChatGPTとの違いは?
最大の違いは「情報ソースの質」です。ChatGPTはWeb上のあらゆる情報を参照しますが、FOXはe-Gov法令API(政府公式)と税理士が参照するデータに絞って回答を生成します。
Q: 無料でどこまで使えますか?
月10回のAIチャットが無料です。税理士相談はBasic以上のプランで利用可能です。
Q: 顧問税理士がいる場合は?
FOXに登録すると、税理士相談の回数を消費せず無制限で相談できます。
最後に
生成AIの時代、「ノンエンジニアでもアプリが作れる」と言われます。
それ自体は素晴らしいことです。
でも、僕はこう思っています。
業務で使用するアプリを作るのは、まだまだ全然難しい。
非エンジニアのままではだめなんだと思っている。
勉強しないといけないことが山ほどある。
技術的なこと、税務的なこと、ビジネス的なこと。
でも、だからこそ、一つずつ潰しながらサービスをアップデートし続けるしかないと思っています。
目指しているのは、税理士×フルスタックエンジニア。
FOXはまだ完成形ではありません。
でも、使ってくれる人の声を聞きながら、少しずつ良くしていきます。
開発者について
税理士法人での勤務経験を経て、現在は税理士試験3科目合格、大学院在学中。
税理士資格取得を目指しながら、税理士×フルスタックエンジニアとして活動中。
フィードバックや機能リクエストがあれば、ぜひ教えてください。
- X (Twitter): @donutsman_ai
- お問い合わせ: info@forone-ai.com
