Cursor の Composer の使い方
Composer とは
Composer は単なるチャットインターフェースではありません。コードを理解し、文脈を把握し、開発者の意図を読み取る、まさにペアプログラミングのパートナーとして機能します。
まずは小さなタスクから始めて、徐々に活用範囲を広げていくことをお勧めします。Composer との対話を重ねるごとに、より効果的な活用方法が見えてくるはずです。
画面右下の紫色のアイコンをクリックするか、Cmd/Ctrl + I
を押すことで起動できますが、ここからが本当の始まりです。
2 つの対話モード
Composer には Normal モードと Agent モードという 2 つの対話モードが存在します。この違いを理解することが、効率的な開発の第一歩となります。
Normal モード:直感的な対話型開発
Normal モードは、まるで経験豊富な先輩エンジニアとチャットしているような感覚で使えます。しかし、その能力は一般的なチャットボットとは比べものになりません。
このモードでは
- コードの説明を求める
- バグの原因を特定する
- リファクタリングの提案を受ける
- 新しい機能の実装方法を相談する
といった対話が可能です。では、なぜ Agent モードが必要なのでしょうか?
Agent モード:自律的なコード理解と提案
Agent モードは、Normal モードの能力を更に拡張した、より高度な支援を提供します。プロジェクト全体を理解し、文脈に応じた最適な提案を行う、まさに「エージェント」として機能するのです。
Agent モードの真価は以下のような場面で発揮されます。
- プロジェクト全体のコード分析
- 関連ファイルを含めた包括的な改善提案
- 設計パターンの一貫した適用
- テストケースの自動生成と提案
モードの使い分け
両モードの使い分けは、あなたの作業内容によって決まります。
Normal モードが適しているのは
- 特定のコードブロックの改善
- 簡単な機能追加の相談
- バグの原因特定
- コードの説明要求
一方、Agent モードが力を発揮するのは
- 大規模なリファクタリング
- アーキテクチャの改善提案
- パフォーマンス最適化
- セキュリティ監査
効果的な活用のコツ
Composer との対話は、質問の仕方で得られる結果が大きく変わります。以下のポイントを意識することで、より良い結果を得ることができます。
具体的な文脈の提供
- 実現したい目的を明確に
- 現在の実装状況の説明
- 制約条件の明示
段階的な質問
- 複雑な課題は小さく分割
- 各ステップでの確認
- 必要に応じた方向修正
フィードバックの活用
- 提案された解決策への評価
- 追加の要件や制約の提示
- 理解度の確認と質問
高度な使用例
Composer は、以下のような高度なタスクも実行できます。
注意点とベストプラクティス
Composer は非常に強力なツールですが、以下の点に注意が必要です。
- 生成されたコードは必ずレビューする
- 機密情報は共有しない
- 提案された解決策は必ず検証する
まとめ
Composer は、Normal モードと Agent モードを適切に使い分けることで、その真価を発揮します。単なるコード補完ツールではなく、開発プロセス全体を改善するパートナーとして活用することで、開発効率を大きく向上させることができます。