コスパ最強な技術スタック
凄いところ
- すべてに無料枠がある(カード不要)
- 画像・デプロイ・DB・認証の面倒な部分が自動化/省略可能
- フロントエンドに集中できる
- MVP の検証スピードを最大化できる
Cloudflare Images(画像最適化)
Cloudflare が提供する画像最適化サービス。アップロード(保存・配信は有料)するだけで、自動的にリサイズや圧縮が行われ、CDN を通じて高速に配信できます。URL パラメータでの制御も簡単で、容量課金ではなく画像数による課金体系も魅力。

あまり話題になることもなく、まだ認知されてないイメージですが、構築簡単でコスパ最強です。
- 自動リサイズ、最適化、CDN 付きでアップロード後すぐ使える
- 日本リージョンでも高速。容量課金なし(画像数で制限)
- Supabase Storage のような手動 RLS 設定が不要
- CDN・最適化・変換(WebP 化など)が全部自動
- Cloudflare ダッシュボード上で画像の確認・削除もできる
- メンテ不要(最適化/削除スクリプトが要らない)
- ファイル設計が圧倒的にシンプル
これ ↓ 凄くない?
性能表 | 内容 |
---|---|
CDN 配信 | Cloudflare のグローバル CDN により日本含め高速表示 |
最適化処理 | 自動でリサイズ・圧縮・WebP 変換が可能 |
アップロード方法 | ダッシュボード or API 経由で簡単。画像 ID で一意管理 |
コスト構成 | 容量課金なし。画像数ベース ※2 |
メンテナンス | 削除や最適化は自動化、保守コスト低い |
サポート | PNG、GIF、JPEG、WebP、SVG |
最大寸法 | 12,000 ピクセル |
画像のサイズ制限 | 10 MB |
非公開画像 | 署名付き URL トークンで可能 |
- ※2:10 万枚/月まで固定料金
ただ、注意が必要なのは、無料プランだと、画像保存と表示ができない。つまり、アップロード機能を実装する場合は有料にする必要がある。無料プランだと外部の画像を最適化するに留まる。
横スクロールできます
機能 | 無料プラン(Free) | 有料プラン(Paid) |
---|---|---|
外部画像の最適化 | ✅ 利用可能(5,000件/月まで無料) | ✅ 超過は従量課金 |
Images ストレージ | ❌ 利用不可 | ✅ 利用可能($5 / 10万画像/月) |
Images からの配信 | ❌ 利用不可 | ✅ 利用可能($1 / 10万配信/月) |
画像の変換 | ✅ 5,000件/月まで無料 | ✅ 追加:$0.50 / 1,000件 |
Cloudflare Images の無料枠では画像の保存機能は提供されません。画像の保存と配信には有料プランが必要です 。
R2とWorker(画像ストレージ)
画像ストレージを無料で済ましたい場合は、アップロードはR2やSupabase、もしくは、R2とWorkerと組み合わせて、Cloudflare Imagesは最適化用途として使えば完全無料でいけます!
R2は、ストレージ(画像・PDFなど保存)。Workersは、軽量な関数でR2と連携してファイル保存する。
「ストレージ」の側面を考慮すると、R2とWorkerを組み合わせるアプローチが無料枠の恩恵を最大限に受けられます。10GBの無料ストレージと1000万回の無料読み取りオペレーションは、MVPにとって非常に魅力的です 。一方、Cloudflare Images製品の無料枠は、あくまで外部画像の「変換」に特化しており、無料ストレージは提供されません 。
画像のサイズ変更が変換として利用できるようになった。画像サイズ変更機能はすべて、Images の変換機能として利用できる。それぞれの変換は 30 日ごとに 1 回のみ課金される。画像サイズ変更機能付きの従来のプランを使用している場合は、ダッシュボードにアクセスして画像プランに切り替える必要あり。
また、Cloudflare Images のクリエイターダイレクトアップロード機能を使用すると、ユーザーは API キーやトークンをクライアントに公開することなく、ワンタイムアップロード URL で画像をアップロードできます。
変換機能を使用すると、Cloudflare Images サービスの外部に保存されている画像を最適化・操作できます。変換された画像は、Cloudflare 上のゾーンから配信されるとのこと。
Cloudflare Pages(デプロイ)
GitHub に Push するだけで Jamstack アプリを自動デプロイできる Cloudflare のホスティングサービス。Functions による API 処理も可能で、グローバル CDN による配信で高速なレスポンスを実現します。クレカ不要で無料で始められます。
- Next.js デプロイ OK
- 無料プランで商用利用可
- GitHub 連携で自動デプロイ
- Functions(エッジ関数)も使えるので、ちょっとした API も OK
- クレジットカード登録不要で完全無料
D1(軽量 DB)
D1 は SQLite ベースの Cloudflare 製 RDB。SQL が使えるため導入が簡単で、Cloudflare Pages や Functions とも連携できます。無料枠でも十分な性能で、MVP 検証や小規模サービスに適した構成になっています。
- SQLite ベースで、手軽にRDB を導入可能
- 接続制限はあるが、個人開発・小規模サービスには十分
- SQL で書けるので学習コストも低い
Next.js(アプリ)
React ベースのフレームワーク。App Router により柔軟なルーティング構成が可能で、サーバーコンポーネントやエッジレンダリングにも対応。SEO 対策やパフォーマンスにも優れており、個人開発でも安心して使えます。
- App Router によりルーティング/認証/SEO も自由自在
- Server Component や Edge Rendering とも相性 ◎
- 一般的な開発体験として安心感あり
Clerk(認証 UI 付き)
認証 UI を含んだ ID 管理サービス。メール認証や OAuth、2 段階認証などを数行で導入でき、UI コンポーネントも充実。カスタム実装不要で、MVP 開発のスピードを大幅に高めることができます。無料プランも充実。
- UI コンポーネント込みで、認証導入が爆速
- GCP 登録やメール設定不要ですぐに 2 段階認証付き認可が使える
- Supabase Auth のようなカスタム UI 不要=開発スピード重視に向く
注意点・補足
- D1 は本番運用には制限が多い(リードレプリカ・スケール面)
- Clerk は月間アクティブユーザー数(MAU)で料金変動がある
- Supabase も併用する場合、ストレージや RLS 管理などで選択肢に
まとめ
この構成は「作ること」に集中できる設計になっていて、特に以下のような人に向いています。
- 検証したいプロダクトがある個人開発者
- デザインや UI 実装に集中したい人
- 最初の壁を突破したい初学者
初期コストゼロで「本当に使える」MVP を作るには、この構成は今のところベストな選択肢の一つです。