.jpドメインをCloudflare DNSで使用する手順

要約
昨今、特定のドメインレジストラサービスの品質に不満を感じ、他のサービスへ移行する方が増えています。この記事では、.jp ドメインをCloudflare DNSで利用するための手順と、その際に必要となる最低限の知識を分かりやすくまとめます。
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対象読者

  • 独自ドメインを利用したい方
  • .jp ドメインを利用したい方
  • お名前.comから脱出したい方

前提知識

手順を理解するために、まずは基本的な用語を確認しましょう。

ドメインレジストラ

ドメイン自体の管理(ドメイン名と所有者の紐付け)を行うサービスです。

サービス例:

  • (お名前.com)
  • Cloudflare Registrar
  • Xserverドメイン
  • スタードメイン

DNS (Domain Name System) と DNSサービス

ドメイン名(例: example.com)と、サーバーの住所にあたるIPアドレス(例: 192.0.2.1)の対応表を管理する仕組み、およびそれを提供するサービスです。

DNSサービス例:

  • Cloudflare DNS
  • Amazon Route 53

NS (ネームサーバー)

ドメインがどのDNSサーバーを利用しているかを示す情報です。「このドメインに関する情報は、あのDNSサーバーに聞いてください」という問い合わせ先を教えてくれます。DNSサービスに付属しています。

全体の情報の流れは以下のようになります。

ドメイン(ブラウザで検索)NS (ネームサーバー)DNSIPアドレス


実際の手順

ここでは例として、ドメインレジストラに「Xserverドメイン」、DNSサービスに「Cloudflare DNS」を使用した場合の手順を説明します。どのサービスを利用する場合でも基本的な流れは同じですので、ご自身の環境に合わせて設定ページを探してみてください。

  1. レジストラサービスでドメインを取得する
    まず、お好きなレジストラでドメインを取得します。
Xserverのドメイン検索の画面
Xserverでizanamiと検索したときの画面
  1. DNSサービスでドメインを登録する
    次に、利用したいDNSサービス(今回はCloudflare DNS)に取得したドメインを追加します。cloudflareは親切なのでチュートリアル(cloudflareのDNSタブ画像内のゾーンのセットアップ~のところ)があります。
    順にやっていけば使用できるようになります。
画像の説明を入れてください
cloudflareのアカウントホーム
  1. DNSサービスでネームサーバーの情報を取得する
    Cloudflare側で、そのドメインに割り当てられたネームサーバー(NS)のホスト名(例: lisa.ns.cloudflare.com, mark.ns.cloudflare.com)を確認します。
画像の説明を入れてください
cloudflareのDNSタブ
  1. レジストラサービスでネームサーバーの設定をする
    最後に、ドメインを取得したレジストラ(今回はXserverドメイン)の管理画面で、対象ドメインのネームサーバー設定を、手順3で取得したものに変更します。
画像の説明を入れてください
Xserverネームサーバー設定
  1. 疎通確認

以下のように設定したNSが返ってこれば成功です。

この設定により、以下のような役割分担が確立されます。

  • ドメイン → NS (ネームサーバー) の紐付け: レジストラサービスが管理
  • NS (ネームサーバー) → DNS の紐付け: DNSサービスが管理
  • DNS → IPアドレス の紐付け: DNSサービスが管理

補足

.jp ドメインは仕様上、Cloudflare Registrarで直接取得・管理することができません(2025年7月現在)。そのため、今回のようにレジストラとDNSサービスを分ける必要があります。

もし .com.net など、Cloudflare Registrarが対応しているドメインを利用する場合は、レジストラもCloudflareに統一することで、複数のサービスを管理する手間を省くことができ、よりシンプルになります。

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