sotto:気配を流す作業同席アプリ(リリース)
sotto は、モザイク映像と環境音によって「何かがいる感じ」だけを共有する作業同席アプリです。
会話や交流は行わず、作業中の孤独を和らげ、集中が途切れにくい状態を作ります。
アプリを起動すると、カメラとマイクが自動で ON になり、どこかのルームへ参加します。
これは何か
sotto は、作業中に BGM の代わりとして流しておくことを前提にしたアプリです。
画面にはモザイクされた他人の映像が並び、音として聞こえるのは生活音や作業音だけです。
誰かと話すことも、つながることもありません。
ただ「ひとりではない」という気配だけが、静かに存在します。
なぜ作ったのか
今の生活や仕事は、あらゆるものがモジュール化され、疎結合になっています。
人とのつながりも、情報も、作業環境も、必要なときに必要な分だけ接続できます。
一方で、そこには 気配だけが存在していないと感じました。
家の中でふと感じる物音や、何かがいるような違和感。
実体はなくても、そうした気配は人の意識や集中に確かに影響を与えます。
ならば、気配も意図的に作れるのではないか。
その発想から sotto は生まれました。
もう少し現実的に言うと
- 作業用 BGM が合わない
- カフェに行ったり、黙々会に参加するのは面倒
- 完全な無音や完全なひとりだと、どこか落ち着かない
そんなときに必要なのは、音楽でも会話でもなく、
「何かが近くにある感じ」だけなのではないかと考えています。
コンセプト:引き算で作る同席感
sotto では、あえて多くの機能を削っています。
- ルーム選択なし
- 検索なし
- チャットなし
アプリを起動すると、
- カメラ ON
- マイク ON
- 自動でルーム参加
が即座に行われます。
使い方を考えさせず、作業の流れを止めないことを最優先にしています。
ルーム設計
- 1 ルーム最大 4 人
- 空きのある部屋へ自動で割り当て
- 映像は高精細さよりも「存在が分かる最低限」を重視
- 音声は会話品質ではなく、環境音としての存在感を重視
濃いコミュニケーションではなく、薄い同席を前提にしています。
プライバシーと安心
sotto は「気配」を扱う以上、安心を最優先に設計しています。
- 映像は常にモザイク表示
- 会話が成立しにくい音設計
- 基本的な荒らし対策を実装
安心して流しっぱなしにできることを重視しています。
料金
無料
- 音が出ないバナー広告を表示
- 前面利用を想定
有料
- 広告なし
- バックグラウンドでの音声同席に対応(バックグラウンド中はカメラ停止)
向いている人/向いていない人
向いている人
- 作業中、静かすぎる環境が苦手
- 会話せずに人の気配だけ欲しい
- 集中を切らさず作業したい
向いていない人
- 雑談や交流を求めている
- 特定の人とつながりたい
技術について(簡単に)
- スマホネイティブアプリとして提供
- 小さく作り、使われ方を見ながら育てていく方針
- 過度な最適化より、まず体験を優先
