Claude Codeで、テックリードを作る

要約
CLAUDE.mdに7行追加するだけで、タスク管理・失敗の学習・チーム編成を自動化する方法。ファイルを記憶装置として使い、セッションを跨いだ開発を実現する
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Claude Code は使うたびにリセットされる。昨日直したバグも、先週の設計判断も、全部忘れる

人間のテックリードなら、プロジェクトの歴史を知っていて、過去の失敗を踏まえた判断ができる。タスクの優先順位を把握していて、チームの編成まで考えてくれる

X で毎日 AI 情報を配信してるコムテです。Claude Code の特殊な使い方 / AI 駆動開発 などを中心に情報を配信しています

Claude Code にも同じことをさせる方法がある。CLAUDE .md に7行書くだけ

仕組み

ファイルを記憶装置として使う

  • CLAUDE .md - Claude Code が最初に読む設定ファイル。ここに「何を読め」と書く
  • tasks/todo .md - タスク管理。何が終わっていて、何が残っているか
  • tasks/lessons .md - 過去の失敗と学び。同じバグを二度踏まないためのログ

Claude Code はセッション開始時に CLAUDE .md を自動で読む。そこに「まず todo .md と lessons .md を読め」と書いておけば、毎回プロジェクトの現状を把握してから作業に入る

人間のテックリードが朝会でタスクボードを確認するのと同じ流れ

セットアップ

CLAUDE .md に追記する

これだけで、Claude Code は次のセッション開始時にタスクと過去の学びを確認してから作業に取りかかる

tasks/todo .md を作る

最初はこのルールだけ書いておけばいい。Claude Code が作業しながらタスクを追加・更新していく

実際に使っていくと、こんな感じに育つ

次のセッションで Claude Code がこれを読むと「認証機能はほぼ完了。トークン無効化とタイムアウトが残っている。APIは半分」と把握した上で作業を始める

tasks/lessons .md を作る

このファイルが一番重要。プロジェクト固有のハマりポイントが蓄積されていく

数日使うと、こういう知見が溜まる

Claude Code はこれを毎回読む。だから「JWT の secret をハードコードしようとしている」と検知したら、過去の失敗を踏まえて環境変数から読むように修正する。同じ失敗を二度としない

settings .json に追記

チーム編成機能を使うには、実験的フラグを有効にする

日常の運用フロー

  1. tasks/todo .md に計画を書く
  2. Claude Code を起動すると、自動で todo .md と lessons .md を読む
  3. 残タスクと過去の学びを踏まえて作業を開始
  4. タスク量に応じてチーム編成(最大3人で並列作業)
  5. 完了したタスクにチェック。新しいハマりポイントがあれば lessons .md に追記

このサイクルを回すだけ。3日も使えば lessons .md にプロジェクト固有の知見がかなり溜まって、Claude Code の判断精度が目に見えて上がる

なぜファイルで分離するのか

CLAUDE .md に全部書く方法もある。でもファイルを分ける理由が3つある

1つ目は肥大化の防止。CLAUDE .md はプロジェクト全体の方針を書く場所。タスクの進捗や個別のバグ修正履歴をここに混ぜると、すぐに読みにくくなる

2つ目は Git との相性。todo .md と lessons .md を別ファイルにしておけば、差分が見やすい。PR で「この lessons の追記、本当にそう?」とレビューできる。ナレッジの品質管理ができる

3つ目は読み込み効率。Claude Code が必要なファイルだけ読む方が、巨大な CLAUDE .md を毎回パースするより速い。トークンの節約にもなる

チーム編成の実際

CLAUDE .md に「チーム編成せよ」と書いておくと、Claude Code は todo .md の残タスクを見て、最適なチーム構成を提案してくる

たとえば、フロントエンドの修正、APIの追加、テストの作成が残っていたら、3人のエージェントに分担させる。各エージェントが並列で動くので、直列で1つずつ片付けるより速い

ただし、依存関係のあるタスクはちゃんと順序付けてくれる。「APIができてからフロントエンドを繋ぐ」という判断は自動でやる。ここが単なるタスクランナーとの違い

lessons .md の内容もチーム全体で共有される。エージェント A が踏んだ地雷を、エージェント B と C も避けられる

チーム編成の注意点

便利だけど、知っておくべきことが2つある

1つ目はファイル競合。2人のエージェントが同じファイルを同時に編集すると上書きが起きる。依存関係のないタスクでも、同一ファイルに触るケースはある。todo .md でタスクをファイル単位で分けておくと事故が減る

こうしておけば、作業範囲が被らない

2つ目はトークン消費。チームメイトはそれぞれ独立したコンテキストウィンドウを持つ。3人編成にすると単純に3倍近くトークンを使う。速いけど高い。小さいタスクなら1人で十分。チーム編成は「並列でやる意味がある量」のときだけ使うのが現実的

テックリードに必要な3つの能力

テックリードの仕事を分解すると、3つに集約される

  1. プロジェクトの歴史を知っていること → todo .md
  2. 同じ失敗を繰り返さないこと → lessons .md
  3. 適切にタスクを分配すること → チーム編成

この3つをファイルベースで実装するのがこの設定の本質。Claude Code を「毎回ゼロから始まる便利ツール」から「プロジェクトの文脈を持ったテックリード」に変える

使うほど lessons .md が育つ。それがプロジェクト固有の知識ベースになる。人間が抜けても残る、チームの記憶

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