
FreezeCoach - スポーツ動画分析を、もっとシンプルに
はじめに
コーチングやプレー分析の現場で、動画を見ながら「ここで止めて、この動きを説明したい」と思ったことはありませんか?FreezeCoachは、そんな瞬間を簡単に形にできるmacOSアプリです。動画の任意のフレームで一時停止し、その場で線や図形を描いて、描画過程をアニメーション化。最終的に1本の動画として書き出すまで、すべてを1つのタイムラインで完結できます。
なぜFreezeCoachなのか
従来の課題
スポーツ解説動画を作る際、多くの人は以下のような手順を踏んでいました:
- 動画編集ソフトで動画を開く
- 静止画を別ツールで切り出す
- 画像編集ソフトでアノテーションを描く
- 動画編集ソフトに戻って合成
- エクスポート
このプロセスは時間がかかり、ツールを切り替える手間も煩雑です。特に、複数のフリーズフレームを挿入したい場合、作業はさらに複雑になります。
FreezeCoachのアプローチ
FreezeCoachは、「読み込み→フリーズ→描画→書き出し」を1つのアプリで完結させます。タイムライン上で動画セグメントとフリーズフレームセグメントを視覚的に管理し、直感的な操作でプロフェッショナルな解説動画を作成できます。
主な機能
1. シンプルな動画読み込み
対応フォーマット(mp4, mov)の動画を、ドラッグ&ドロップまたはメニューから読み込むだけ。動画のメタ情報(解像度、FPS、時間)を自動取得し、すぐに作業を始められます。
2. フリーズフレームの挿入
再生中の任意のタイミングで、ワンクリックでフリーズフレームを挿入。デフォルトは2秒ですが、0.5秒から10秒まで自由に調整可能です。タイムライン上では、動画セグメント(青)とフリーズフレームセグメント(オレンジ)が色分けされて表示され、全体の構成が一目で分かります。
3. 直感的な描画ツール
フリーズフレーム上で、マウスやトラックパッドを使って自由に描画できます。
- ペンツール: フリーハンドで線や図形を描く
- 色選択: 6色のプリセット+カラーピッカーで自由な色を選択
- 線の太さ: 細・中・太の3段階から選択
- Undo/Redo: Cmd+Z / Cmd+Shift+Zで描画を取り消し・やり直し
描画データは正規化座標(0.0〜1.0)で保存されるため、解像度が変わっても描画位置がずれることはありません。
4. 描画アニメーション再生
描いた線や図形が、実際に描いた順番と速度でアニメーション再生されます。これにより、視聴者は「どこを指しているのか」「どの順番で説明しているのか」を自然に理解できます。フリーズフレームの長さに応じて、アニメーション速度も自動調整されます。
5. プロジェクト保存・再編集
作業内容は.fzproj形式で保存できます。プロジェクトファイルには以下が含まれます:
- 元動画への参照(セキュリティスコープ付きブックマーク)
- タイムライン構成(セグメントの順序と長さ)
- 各フリーズフレームの静止画
- 描画データ(JSON形式)
保存したプロジェクトは後から開いて再編集でき、描画の追加・修正も自由自在です。
6. 高品質な動画書き出し
完成したタイムラインを、MP4形式で書き出せます。
- 解像度プリセット: 720p / 1080p / オリジナル解像度から選択
- 音声: 元動画の音声を含めるか選択可能
- 進捗表示: 書き出しの進行状況をリアルタイムで確認
- キャンセル: 書き出し中のキャンセルも可能
高品質なエクスポートで、SNS投稿やYouTubeアップロードにも最適です。
使用シーン
コーチングセッション
練習や試合の動画を見ながら、選手にフィードバックを伝える際に便利です。重要な場面でフリーズフレームを挿入し、動きのポイントを線や矢印で示すことで、言葉だけでは伝わりにくい技術的な説明も分かりやすくなります。
SNS解説動画
YouTubeやTwitterでスポーツ解説動画を投稿する際、FreezeCoachで作成した動画を使えば、視聴者に伝わりやすいコンテンツを素早く制作できます。フリーズフレームと描画アニメーションの組み合わせで、プロフェッショナルな仕上がりを実現します。
プレー分析
自分のプレーやチームメイトのプレーを分析する際、複数のフリーズフレームを挿入して、それぞれに異なる視点からアノテーションを追加できます。プロジェクトとして保存しておけば、後から見返したり、他の人と共有したりすることも可能です。
技術的な特徴
Apple Silicon最適化
FreezeCoachはApple Silicon(M1以降)を最適化ターゲットとして開発されています。AVFoundationとSwiftUIを活用した軽快な動作で、フルHD動画もスムーズに処理できます。
セキュリティとプライバシー
- ローカルストレージ: すべてのデータはユーザーのMac内に保存され、クラウドに送信されることはありません
- App Sandbox: macOSのセキュリティ機能を活用し、ユーザーデータを保護
- 最小限の権限: 動画ファイルへのアクセスは、ユーザーが明示的に選択したファイルのみ
今後の展開
現在のv0.0.2では、基本的な機能が実装されています。今後は以下の機能追加を予定しています:
- フリーズフレームの並べ替え・削除機能
- 最近開いたプロジェクト一覧
- オートセーブ機能
- より詳細な書き出し設定(FPS、ビットレートなど)
- テキストラベルや図形テンプレート(矢印、丸、四角など)
まとめ
FreezeCoachは、スポーツ動画の分析と解説動画作成を、これまでになくシンプルにするアプリです。複雑なツールの使い方を覚える必要はありません。動画を読み込んで、フリーズフレームを挿入し、描画して、書き出す。この4ステップだけで、プロフェッショナルな解説動画が完成します。
コーチ、選手、解説動画作成者の皆さん、ぜひFreezeCoachをお試しください。スポーツの魅力を、もっと分かりやすく伝えましょう。
FreezeCoach v0.0.2
macOS 15 Sequoia / macOS 26 Tahoe 以降対応
Apple Silicon 最適化
ダウンロード: TestFlight / Mac App Store(準備中)

