
FORMLOVA -- チャットで完結するフォームサービスを作りました
フォームを作るのは簡単なんです。テンプレートを選んで、項目を並べて、公開ボタンを押す。ここまでなら5分もかかりません。
でも、本当に大変なのはその後でした。
回答が来たら通知して、お礼メールを送って、リマインドを設定して、集計して、レポートにまとめて、チームに共有する。フォームサービスの管理画面は機能追加のたびに肥大化していって、設定項目を探し回る時間だけが増えていく。
この「作った後」の面倒さを解決したくて、FORMLOVAを作りました。
チャットで作って、チャットで運用する
FORMLOVAはMCP(Model Context Protocol)対応のフォームサービスです。Claude、ChatGPT、Gemini、Cursor、Windsurf -- 使い慣れたAIクライアントからそのまま使えます。
「イベント申込フォームを作って」と言えば1分で下書きができる。ここまでは他のサービスでもできることだと思います。
FORMLOVAが違うのは、その先なんです。
「参加者にリマインドメールを前日に送って」「回答が10件超えたらSlackに通知して」「評価3以下の人にフォローアップメールを送って」
管理画面を開かなくても、チャットの一言で運用が回ります。
「作った後」をカバーする127のMCPツール
フォーム系MCPサービスとしては最多の127ツール、25カテゴリを備えています。フォーム作成はそのうちのほんの一部にすぎません。
- 自動返信メール、リマインド、条件付きメール送信、メールシーケンス
- 分析レポート(PDF生成、クロス集計、テキスト分析、ファネル分析)
- A/Bテスト(作成・実行・統計検定まで)
- ワークフロー、Google Sheets自動連携
- チーム管理、監査ログ
- Stripe Connect(有料イベントの決済)
「フォームビルダー」というよりも、フォームを起点にした「Web Concierge」に近いものを目指しています。
MCP-first という設計判断
FORMLOVAはMCPを後付けしたサービスではありません。初日からMCP前提で設計しています。
この設計がもたらす構造的な利点がいくつかあります。
LLMコストがサーバー側に発生しない。 LLMの処理はユーザー側のMCPクライアントが担います。サーバー側ではLLM APIを一切呼びません。ユーザーが増えてもAIコストが増加しない構造なので、低価格を維持できるんです。
LLMの進化に自動で追従する。 フォーム生成やデザイン調整の品質は、ユーザーが使うモデルの性能に依存します。モデルが賢くなれば、FORMLOVAの体験も自然と良くなります。
MCP間連携でサービスの壁がなくなる。 他サービスのMCPサーバーと同じAIに接続するだけで、FORMLOVA側に連携コードを書かなくてもデータが流れます。「回答者をHubSpotに登録して」「参加者リストをNotionに同期して」が、そのまま動きます。
安全設計の話
エンジニアとして気になるのは、LLMに操作を委ねる際の安全性だと思います。
LLMには「確認してから実行して」と指示できますが、実際には指示を無視して実行してしまうことがあります。プロンプトだけに頼る安全設計は、構造的に脆弱なんです。
FORMLOVAでは全127ツールを4段階の影響レベルに分類しています。
| Level | 影響範囲 | 制御方式 |
|---|---|---|
| L0 | 読み取り専用 | 即実行 |
| L1 | 可逆変更 | 即実行(バージョン管理で復元可能) |
| L2 | 回答者に波及 | サーバー側ステートマシンで段階管理 |
| L3 | 外部に不可逆 | HMAC-SHA256署名トークンによるハードブロック |
メール送信やデータ削除など12の危険操作は、サーバー側でconfirmation_token(HMAC-SHA256署名、5分TTL)を発行し、有効なトークンなしでは実行できない仕組みです。LLMの判断に依存しない、サーバー側のハードブロックです。
技術スタック
| カテゴリ | 技術 |
|---|---|
| フレームワーク | Next.js 16 (App Router) |
| UI | React 19 / TypeScript 5.9 strict |
| スタイリング | Tailwind CSS v4 |
| DB / Auth / Storage | Supabase |
| 決済 | Stripe / Stripe Connect |
| メール | Resend |
| MCP | @modelcontextprotocol/sdk |
| テスト | Vitest / Playwright |
MCP接続用のヘルパーパッケージはGitHubで公開しています。
データを人質にしない
料金設計で一つ、大事にしていることがあります。
フォーム作成数と回答数は全プラン無制限です。無料プランでも回答データの全件閲覧とCSV/Excelエクスポートに制限はありません。
課金軸は「任せられる仕事の範囲」に置いています。無料は「作る・集める・見る」、有料は「運用する・分析する・拡張する」という区分です。
| プラン | 月額 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Free | 0円 | 作る・集める・見る |
| Standard | 480円 | 運用する・改善する |
| Premium | 980円 | 大規模配信・有料イベント・チーム |
Typeformの同等プランと比較すると、約1/5の価格帯です。
始め方
- formlova.com でアカウントを作成
- セットアップガイドに沿ってMCPクライアントに接続
- 「フォーム作って」と話しかける
管理画面を覚える必要はありません。チャットから始めて、チャットで完結します。
リンク
- サービス: formlova.com
- GitHub: formlova/formlova-mcp
- セットアップ: formlova.com/ja/setup
- 設計思想: formlova.com/ja/blog/design-philosophy
- note: note.com/lovanaut
- Zenn: zenn.dev/lova_man
- X: @Lovanaut
フォームを作った後の「面倒ごと」、チャットに任せてみませんか。