Claude Code に日本向けサービスを作らせるなら、個情法の要件を .claude/rules/ に置く

要約
日本向けサービスを Claude Code に書かせる場合、個情法の要件を .claude/rules/ に置くと、Claude が論点の見落としを減らしたコードを書きやすくなる
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ユーザー情報を扱う API、利用規約、広告コピー、ログイン処理、決済、投稿の通報フローなど…

Claude は何も言わずに書き上げてくる。なんか、最近これが怖い

Claude Code ブームで一番怖いのが、簡単に作って事故ることかなあと

先に断っとくと、これから書く .claude/rules/ の運用は法務レビューの代わりにはならない。まぁ、考え方みたいなもんね

論点の見落としを減らそうぜ、ってレベルの話だから、最終的な判断は法務担当や個人情報取扱責任者に通すのが前提ね(個別具体的な法律判断は弁護士にご相談ください)

ちなみに、URL の中身を確実に参照させたいなら、「取りに行け」という明示的な指示をルールに書いておく必要がある

X で毎日 Claude Code 情報を配信してるコムテです

何が変わるか

.claude/rules/ に法律のファイルを揃える

狙いはこのあたり

  • LP のコピーを書かせるとき、景表法の優良誤認・有利誤認に触れる論点が出てきやすくする
  • 利用規約のたたき台を作るとき、特商法に基づく表記の項目をリストで提案してくる場面を増やす
  • 投稿機能を作るとき、情報流通プラットフォーム対処法(旧プロバイダ責任制限法)を踏まえた発信者情報開示や違法情報の取扱いに触れる頻度を上げる
  • ログイン処理を書くとき、認証情報の漏えい対策(試行回数制限・ロックアウト)を提案してくる確率を上げる

つまり Claude が「日本の法律の論点に気付いたコード」を書きやすくなる、ってのが期待値ですね

セキュリティ対策だけじゃなくてリーガル対策も必要よね、という話

プロンプトの組み方やモデルバージョン次第で精度はぶれるけど、論点の見落としは減るかも

Claude Code は日本の法律を知らない前提で動かす

モデルの一般知識だけに依存すると、日本法の現行条文・最新改正・所管ガイドラインを踏まえない出力が混じる

最近の Claude Code のモデルは、そんな傾向が多そうなんよね

GDPR や CCPA まわりは比較的厚いけど、日本の個別法は薄い体感

推測だけど、生成 AI 特有の落とし穴として、個人情報保護委員会が2023年6月2日に出した「生成 AI サービスの利用に関する注意喚起等について」を Claude は知らないまま書いてそう

だから自分で文脈を流し込む必要があると思った

.claude/rules/ に法律ごとに置く運用

.claude/rules/ 配下に法律ごとのファイルを置く

イメージはこんな感じ

  • frontmatter の paths: で関連ファイルを絞ってコンテキスト消費を抑える
  • 本文は薄く。観点リスト + 一次情報リンクだけ

個情法用のファイル例

動かしてみると、app/ 配下のファイルを Read した瞬間に appi.md が発火して、WebFetch で個情委のガイドラインページを取りに行く動作が確認できる

画像の説明を入れてください
Claude Code で検証

リンク先を読んでくれないので、ドキュメントを md ファイルにして直接置くか、
リンクの中身を読みにいかせる工夫が必要

そのあたりは、よしなにやってちょうだいね

あと、frontmatter のキーは paths: を使う(Cursor の globs: とは別物)。値は YAML 配列で書く

paths: を指定したルールは、Claude が一致するファイルを読むときだけ条件付きで読み込まれる。指定なしのルールは起動時に常時読み込まれるから、コンテキスト消費の調整にも使える

フィールド名が違うと黙ってスコープが効かないから、書いたあとは /memory で実際にコンテキストに載ってるか確認しといた方がいいね

ポイントは本文の薄さ。詳細な解釈は個情委ガイドラインや e-Gov の条文に任せて、ルールファイルは「論点に気付くためのチェックリスト」に振り切る

.claude/rules/ は AI コンテキスト辞書として運用する。本文を分厚く書くとコンテキスト消費が膨らむから、観点リストと一次情報リンクに絞るのがコツ

まとめ

ここまで書いてきたけど、ポイントは1個

Claude Code は日本の法律を知らない前提で動くから、自分で文脈を流し込む

具体的には .claude/rules/ にリーガルファイルを置く。各ファイルは薄く、観点リスト + 一次情報リンクだけ。条文や解釈は外部に任せて、ルールファイルは「論点に気付くためのチェックリスト」に振り切る

これだけで Claude が日本の法律の論点を意識したコードを書きやすくなる。あくまでガードレールであって、最終的な判断は法務や DPO に通すのが前提

それでも「論点を見落とした状態でリリースする」リスクは大幅に減る

地味だが、日本向けサービスを Claude Code で作るなら、この法律バンドル運用は早めに揃えとくと一気に楽になるはず

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