起業した時にやっておいて良かったことをまとめてみる

要約
法人設立の準備でやって良かったことを実体験からまとめました。登記、株式比率、法人口座開設、ホームページ作成、名刺作成など、起業準備で押さえるべきポイントや注意点を解説。時間とコストを抑え、スムーズに事業を開始するためのヒントを筆者の体験を基に紹介します!
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対象の読者

この記事は3年前に会社を作った僕が、起業準備中にやっておいて良かったこと、やらなきゃ良かったことをまとめた起業体験談です。

これから起業する人や今まさに起業準備中の人、将来起業を考えているけど何をすればいいのか気になる、という方はぜひ読んでみてください!

登記時の最重要事項「株」

まずやることは会社の登記ですね。ここでは登記時のお金や権利の話から。会社の権利と自分自身はきっちり守るべきという話です(起業準備に関わらず超大事)。

株式は100%自分で持っておく。理由は、面倒を避けるため。

起業するなら株式は100%自分で持つ。
よっぽどの理由がない限りこれは鉄則だと思っています。

起業準備をしていると、不思議と「出資するよ」みたいな人が寄ってくることがあります。僕も経験があるんですが、ある交流会で知り合った自称・投資家っぽい人に「出資したい!応援するよ!」みたいなことを言われました。

事業や自分のことを褒められると嬉しいですが、そこは断るべき。少しでも経営権を渡すのはめちゃめちゃリスクです。彼らが本当に見てるのは「あなた」じゃなくて「あなたの事業が生むかもしれない未来のお金」だったりします。安易に株を渡すと、後々の経営判断でいちいちお伺いを立てなきゃいけなくなったり、とにかく面倒が増えるだけ。

結局、何回も訪れる出資させてよおじさんを全て断って正解でした。
自分の会社のハンドルは、自分で握っておくに限ります。

手続きの仕方

手続きは私の場合Freee会社設立というサービスを使って行いました。請求書作成のツールとしても有名な会社のサービスです。

手順通りに進めれば登記できるので、便利です。

そこで作成した書類を公証人役場に持っていったり、法務局に行ったり、税務署に行ったりします。

他には登記前に印鑑を作ります。印鑑届出書は任意ですが、実務上金額の大きい契約をする時などは必要になるケースもあるので、作るのが普通だと思います。

銀行口座の開設

起業してからやるのが口座開設。僕の場合割とスムーズに口座開設はできたのですが、その時のことを書いておきます。

口座開設をスムーズにするためには

法人口座の開設って、意外と断られることもあると聞きます。特に大手の銀行だと、審査は通りにくいらしいです。

なので、初めて起業するのであればネットバンクなど審査が厳しくない銀行を選びましょう。

僕の場合はGMOあおぞらネットバンクを使いました。口座開設についてはかなりスムーズだったんですが、まず第一にGMOあおぞらネットバンクは審査が通りやすいことが理由の一つです。

加えて自分でやったこととしては、法人を作る前に個人事業として仕事を請けて、売上を作っていたのが良かったのかもしれません。といっても金額自体はめちゃめちゃ少なかったので、事業が実在することの証明になれば金額はそこまで見られなさそうです。

数万円でも通帳に事業の入金実績があると口座開設はスムーズかもしれません!まあこれは、あるとベター、みたいな感じです。

名刺・ホームページはできるだけ自分で作る

創業期なんて資金は限られています。かけなくていいコストはとことん削るべきです。たとえばほぼ必須でやることとしては名刺の作成とホームページ作成ですよね。この辺りは自分でできることは自分でやって、コストを抑えましょう。

名刺はCanvaで十分

名刺、どうしようか迷いますよね。特にデザインは意外と迷うと思います。
結論、Canvaというデザインツールで作ればOKです。

Canvaは本当によく出来てて、テンプレートを選んで文字を打ち替えるだけ。30分から1時間もあれば作れます。あとはネット印刷に出せば、数日後には手元に届く。僕はいまだにずっとこれですが、何も問題を感じたことはありません。

ちなみに僕の今の名刺はこんな感じでCanvaで作ってます。

Canvaで作った名刺
Canvaで作った名刺

作った名刺の印刷はラクスルを使っています。
500枚とか印刷しても2000円ちょっとだった気がするので、マジでめちゃくちゃ安いです。

名刺の枚数は最初は200枚もあれば十分だと思います。そこから人に会う数が多い方は少し多めにすると良いと思います。

ホームページで沼にハマった話

で、僕が一番時間をかけたにも関わらず、一番後悔してるのがホームページです。。💢

当時は「ちゃんとしたホームページがないと始まらない!」と思ったのと、カスタマイズが細かくできるという基準でWordPressで自作することにしました。これが完全に沼でした…。

操作方法は割とすぐ覚えたのですが、例えば4つくらいあるカードの要素を変えようとすると一個ずつ変えないといけなかったり、微妙にレイアウトが崩れたりしてまあまあ手間なんですよね。あとはプラグインとの相性で上手く魅せられなかったり。たしか2ヶ月以上はホームページに割く時間の割合が多かった気がします。

あと、管理が面倒。実績を一つ更新するのもログインが必要だし、サイトのセキュリティの追加設定をよく知らないまま運用していたので、見事にハッキングされました。どうやら謎のECサイトになっていたようです。。。笑

ホームページがハッキングされた時にサーバー会社から来た実際のメール
ホームページがハッキングされた時にサーバー会社から来た実際のメール

本業に注力しつつもなるべくコストをかけない

あの頃の自分には「ホームページにそんな時間を使うな」と言いたい。。めちゃめちゃ機会損失でした。

今の僕なら、迷わずSpreadSiteみたいな自分でホームページが作成できるサービスを使います。というか、起業準備中の人のために僕が作ったサービスです。(宣伝も兼ねますが、本気で良いです)
これはGoogleスプレッドシートをいじるだけでホームページが作れるというツールです。とにかく簡単。

名刺と同じく30分から1時間あればそれなりのホームページができます。スプレッドシートに文字を打ち込めば、それがサイトに反映される。専門知識もいらないし、スプレッドシートなのでログインしてどうこう…みたいな面倒もない。なんとデザインもしなくて良いです。

当時僕がホームページ制作に溶かしまくった時間をSpreadSiteで速攻で終わらせて、その時間で営業のメールを1000本打った方が、よっぽど事業のためになります。(これがあったらどんなにラクだったか。。。)

ゴリゴリに宣伝しましたが、もちろんSpreadSite以外にもホームページ作成ツールはあるので、用途に合わせて選ぶのが大事です。

以下の記事でWordPressも含め主要ツールを比較しているので、参考にしてみてください。(個人的にはWordPressはオススメしません)

まとめ

つらつらと書いてきましたが、要点はシンプルです。

  • 権利は渡さない、株は100%自分で持つ
  • 小さくても売上実績があると口座開設はスムーズ
  • 名刺はCanvaとラクスルでOK、コストは徹底的に削る
  • HP作成で消耗しない、SpreadSiteを使う

起業は楽しいことだけじゃないですけど、面白いです。
この記事が、あなたの船出のちょっとした追い風になれば嬉しいです!

よくある質問

最後に、僕が実際に聞かれたことがあることをQ&A形式でまとめてみました。

Q: 会社設立、全部ひとりで出来る?

A. できます。僕はFreee会社設立を使って登記書類を作りました。定款の作成は弁護士に任せたのですが、これはFreeeの中からお願いできて、費用も5000円くらいだったと思います。
もちろん司法書士さんにお願いするのもアリですが、費用を抑えたいなら自分で十分やれます。

Q: 起業準備はどのくらい時間がかかる?

A. 起業準備(記事で書いたような登記〜ホームページ作成)は結構時間がかかります。特に初めてだと、3,4ヶ月はかかるのが普通だと思います。なので、紹介したようなサービス、ツールを使ったりして効率的に準備しましょう。時間は一番の経営資源です!

Q: 資本金はいくらにしましたか?

A. 法律上は1円でも作れますが、僕は50万円にしました。あまり理由はありません、当時個人事業で稼いだ中から50万円くらい法人に入れとこうかな、くらいだった気がします。事業にもよるので、初期費用やランニングコストがかかるのであればもっとあって良いと思いますが、出資金の額に応じて税額か何かが変わるみたいなのがあったと思うので、そこだけちょっと調べてみると良いです。

Q: 名刺とホームページは必要?

A. どんな業種でもあった方が良いと思います。ただそれは会社の連絡先とか事業内容がわかるものがあれば十分、という意味です。初期にそこにめちゃめちゃ時間とお金をかけるのは本末転倒。クオリティは求めず自分で作る、で全然良いし、CanvaやSpreadSiteならクオリティ高くサクッと作れるので、そういうのを活用すると良いです。どちらも無料で使えます。

Q: 他にやっておくべきことは?

A. とにかくコストを削るということです。これは、お金もだし、時間も。特に僕みたいな1人社長の場合は、あなたの時間がそのまま売り上げに直結します。お金については、コストカットするだけで受けなければいけない仕事の量を減らせます。なので、起業だ!と意気込んで高いオフィスを借りるとか、仕事道具に過度に投資するとか、いきなり人を雇うとかしないことです。簡単なチラシとかは自分で作る、みたいな細かいことも含めて。

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