個人開発者がプレスリリースを配信してみたらめちゃめちゃ宣伝効果があった

要約
個人開発プロダクトのプレスリリースを配信してみて2日、どのような効果があったか、プレスリリースはPRの施策として有効か、限られた予算で集客をしなければいけない企業や個人開発者にとって、配信した方がいいのかなどを実体験や結果を解説。PR担当者やサービス開発者のための集客のヒント。
意見はこのエリアに表示されます
アイキャッチ画像

この記事の対象読者

  • 企業のPR担当者
  • 新規事業やサービスの開発者
  • 個人開発者

結論:プレスリリースは、”めちゃめちゃ”効果があった

先に結論から書きます。個人開発のサービスでも、プレスリリースは想像をはるかに超える効果がありました。3万円という費用がかかりますが、それを差し引いてもおすすめします。

  • PV: 1日で1,908PV、2日で6,703PV
  • 転載: 26のニュースサイト
  • 問い合わせ: 配信後3分で記者から電話
  • その他: PR TIMESのランキング50位、テクノロジー分野6位、SNSでの拡散、SEO・LLMO効果、応援してくれる人が増えた!!

この記事では、僕が個人で開発・運営しているホームページ作成ツール「SpreadSite」で、実際にプレスリリースを配信してみて、何が起こったのか、その全てを記録として残しておこうと思います。

僕の配信したプレスリリースはこちらです↓↓

プレスリリース、PR TIMESとは

現在僕が開発中のサービスSpreadSiteのPR施策として、プレスリリースを配信しました。配信したのはPRTIMESというサービスです。

プレスリリースとは
簡単に言うと「企業や団体が、報道機関向けに情報を公式に発表するための文書」です。新商品、新サービス、イベントなど、ニュースとして価値のある情報をメディアに伝えて、記事にしてもらうことを目的とします。

PR TIMESとは
PR TIMES は、日本最大級のプレスリリース配信サービスです。ここに登録すると、多くの報道関係者に一斉にプレスリリースを届けることができます。

費用は、1回の配信で3万円(税抜)のプランからあります。僕もこのプランを使いました。

配信後に起こったこと

2025年7月11日、SpreadSiteのプレスリリースを配信しました。そこから起こったことを、時系列で書いていきます。

配信後3分:電話での着信

予約配信の時間になって記事を確認してから一息つく間もありませんでした。見知らぬ番号から電話があり、出てみると、とあるメディアの記者の方からでした。「記事を拝見しました。少しお話を伺えますか」と。
結局、その後の電話はなく、その日の電話での問い合わせはその一件だけでしたが、その方にはサービスの魅力を伝えられてたんだと思います。このスピード感には衝撃を受けました。

1日後の結果

翌日、PR TIMESの管理画面を見て驚くことになります。

プレスリリースを出して1日経過時点でのPRTIMES管理画面
プレスリリースを出して1日経過時点でのPRTIMES管理画面
  • PV: 1,908
  • 転載サイト数: 26

個人開発の、まだ誰も知らないようなサービスが、1日でこれだけの人の目に触れ、26ものメディアに取り上げられた。これは、普通にブログを書いたり、SNSで発信するだけでは絶対に起こり得ない数字でした。

2日後の結果

さらに次の日、PR TIMESの管理画面を見て、再び驚くことになります。

プレスリリースを出して2日経過時点でのPRTIMES管理画面
プレスリリースを出して2日経過時点でのPRTIMES管理画面
  • PV: 6,703
  • 転載サイト数: 28

PV数がめちゃめちゃ増えてる!!!

PRTIMES総合ランキングで50位!
しかも、PRTIMESの過去24時間の総合ランキング50位に載りました!!周りは有名な会社や大手だらけなので、その中にSpreadSiteがいることにびっくりしてます。。

PRTIMESランキング画面、60位まで掲載の総合ランキングで50位
PRTIMESランキング画面、60位まで掲載の総合ランキングで50位!

PRTIMESランキング画面、テクノロジー部門で6位!
さらにテクノロジー部門ではトップページに出る6位!!
この画面はやばいですね。とてつもないPRになります!

テクノロジー部門で6位!
PRTIMESランキング画面、テクノロジー部門で6位!

SNSでの反響

X(Twitter)を開くと、SpreadSiteに関する投稿がいくつも流れてきました。僕の宣伝ツイートをリツイートしてくださる方がいたり、プレスリリースのリンクをシェアして「面白そうなサービス!」と投稿してくれたり。明らかに、これまでとは違う広がり方をしていました。

PR TIMESのランキング

さらに驚いたのが、PR TIMESのトップページにある「今日のランキング」です。7/10の夜にランキングを見てみると、名だたる大手企業が並ぶ中、59位に「SpreadSite」の名前がありました。これはビビりました。
ただ、これは単に運が良かったわけではなく、プレスリリースの内容をしっかり準備し、工夫した結果だと思っています。
これについてはプレスリリースを出すメリットというよりは、ちゃんと対策してプレスリリースを出せば、僕のような個人開発者でもこのようなランキングで大手とも戦えるということが伝われば幸いです。

SEOとLLMへの効果

これは少し専門的な話になりますが、集客において非常に重要なポイントです。

SEO効果

PR TIMESは、毎日何千もの公式情報が掲載される、非常に信頼性の高いドメインです。ここに記事が載り、さらに他のメディアにも掲載されたことで僕のサービスサイトへの被リンクや信用度が一気に増えました。
また、プレスリリース記事自体も上位に出やすいです。
これにより、Googleからのサイト評価が格段に上がり、「SpreadSite」や関連キーワードでの検索順位が明らかに向上しました。効果はまだ出始めて間もないですが、今後時間が経てばもっと効いてくるのではないかと思います。

LLM(大規模言語モデル)への影響 - Geminiがおすすめしてくれた!

GeminiがSpreadSiteをおすすめしてくれてるGoogle検索結果の画面
GeminiがSpreadSiteをおすすめしてくれてるGoogle検索結果の画面

Google検索では、ある程度範囲の広い検索ワードに対してGemini(AI)が解説してくれる機能があります。「スプレッドシート ホームページ作成」などと聞いてみたところ、PR TIMESや転載されたメディアの記事をソースとして、的確な答えを返してくれました。これについてはこの記事を書いているizanamiのSEOやLLMOが強いことも要因の一つで、以前からGeminiが回答したりしなかったり、みたいなことがありました。プレスリリースによってさらにそこが強化された印象があります。

これは、ユーザーがAIを使って情報を得るのが当たり前になる今後において、非常に大きな意味を持つと考えています。Geminiの回答は基本的には検索結果の一番上、あるいは一番上でなくても上位に来ます。なので必然的にSEOでの結果よりも上に来ることが多いです。SEO対策でせっかく1位を取れても、LLMOを対策していないとAI回答を含めた検索結果では2位になってしまう、なんてことは避けたいので、少しでも意識したらいいと思います。

僕のプレスリリースも実はLLMOを意識して、普通のプレスリリースとは異なる書き方にしたところがいくつかあります。

やって分かった、その他のメリット

数字やSEO以外にも、大きなメリットがありました。

  • ブランド力の強化
    「ニュースサイトに掲載されたサービス」という事実は、ユーザーからの信頼に直結します。
  • 転載記事の活用
    転載していただいた記事のリストを、SpreadSiteのトップページに「News」として掲載しました。これも、サービスの信頼性を高めるのに役立っています。
  • 応援される(これが一番大きい)
    SNSや知人から「すごいね!」「応援してるよ!」という声をたくさんもらいました。一人で開発していると孤独を感じることも多いですが、この応援が何よりのモチベーションになりました。

これからサービスをリリースする企業の方、および個人開発者の方へ

プレスリリースは超おすすめです、サービスを多くの人に知ってもらう方法の一つの選択肢として、十分効果の高いものだと感じています。

ただ、何も考えずにプレスリリースを打てば同じ結果が出るかというと、そうではないと思います。僕も、配信前にはかなり勉強し、準備をしました。
とはいえ、一発逆転の「秘密の方法」みたいなものがあるわけではありません。

  • 誰に、何を、どう伝えたいのかを明確にする
  • プレスリリースの書き方の作法を学ぶ
  • タイトルや画像で、読み手の目に留まる工夫をする

こういった「当たり前のこと」を、愚直にやることが成果につながるのかと思います。

もし、あなたが世の中に届けたいサービスやプロダクトを持っているなら、プレスリリースという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。3万円の投資で、世界が変わるかもしれません。

プレスリリースの書き方の参考

SpreadSiteのプレスリリースです。書き方の参考にしてみてください!

よくある質問

Q: プレスリリースの効果はいつから出ますか?

A: 僕の場合は、配信してすぐに効果が出ました。具体的には、配信後たった3分で記者の方から電話がかかってきて、翌日には1,908PV、26ものサイトに転載されていました。このスピード感には衝撃を受けましたね。

Q: プレスリリースの費用はどのくらいかかりますか?

A: 僕が使ったPR TIMESだと、1回3万円(税抜)のプランがありました。個人開発者にとって決して安い金額ではありませんが、得られた結果を考えれば、十分に元が取れる投資だったと感じています。

Q: 個人開発の無名なサービスでも効果はありますか?

A: めちゃくちゃ効果ありました。僕自身、最初は「大企業じゃないと意味ないんじゃ…」と半信半疑でしたが、結果的にPR TIMESのランキングで名だたる大手企業の中に59位でランクインできましたし、SNSでもたくさんの人がシェアしてくれました。

Q: SEOやAI(LLM)への効果はありますか?

A: はい、これも想像以上の効果がありました。色々なメディアに載ったことでサイトの信頼性が上がって検索順位が向上しました。さらに驚いたのが、Gemini(AI)が僕のサービスをおすすめしてくれるようになったことです。これは今後の集客ですごく重要だと感じています。

Q: ただプレスリリースを出すだけで効果がありますか?

A: 正直、ただ出せばいいという訳ではないと思います。僕も配信前にはかなり勉強して、「誰に、何を、どう伝えたいか」を明確にしたり、読者の目に留まるタイトルを考えたりしました。そういった「当たり前のこと」を愚直にやることが成果につながるんだと思います。

Q: PVやSEO以外に、どんなメリットがありますか?

A: 数字に表れないメリットも大きかったです。「ニュースサイトに載ったサービス」というだけでユーザーからの信頼度が上がります。何より、SNSや知人から「すごいね!」「応援してるよ!」って言ってもらえたのが、一人で開発している身としては本当に嬉しくて、一番のモチベーションになりました。

Q: なぜPR TIMESを利用したのですか?

A: 日本最大級のサービスで、たくさんのメディア関係者に見てもらえると思ったからです。ここに登録すれば、個人では到底アプローチできない数のメディアに、一気に情報を広げられると考えました。

Q: プレスリリースは大企業がやるものではないのですか?

A: 僕も最初はそう思っていました。でも、実際にやってみたら、個人開発のサービスでもちゃんと準備すれば、大手と同じ土俵で戦えることが分かりました。むしろ、そういう挑戦を応援してくれる雰囲気も感じましたね。規模は関係ないです。

プレスリリース配信したサービス、SpreadSiteについて

SpreadSiteは、スプレッドシートでホームページが作成・管理できるサービスです。ぜひ試してみてください!

Explore More
関連記事はありません。