ClaudeCodeも時間が欲しい

要約
ClaudeCodeを使っていて感じた「もっと深く調査してほしい」という思い。CLAUDE.mdに「時間をかけて調査して」と指示を追加したら、調査ファイル数が増え、潜在的な問題を発見してくれるようになった実体験を共有。AIも人間と同じで時間があると良い仕事をするのかもしれない。
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ClaudeCodeも時間が欲しい

こんにちは。とちです。

最近ClaudeCodeを使っていて、時々「もうちょっと深く調査してほしいな」と感じることがありました。

例えば、「このエラーを修正して」と頼んでも、関連するファイルを全部は見てくれないとか。「リファクタリングして」とお願いしても、最低限の変更しかしてくれないとか。

そんな時にCLAUDE.mdでAIの動きを調整できることを知って、色々試してみた結果を共有してみます。

CLAUDE.mdで試してみたこと

CLAUDE.mdに「時間をかけて調査して」みたいな指示を書き込んでみたら、こんな変化がありました:

  • 調査するファイル数が明らかに増えた
  • 今まで気づかなかった潜在的な問題を指摘してくれるようになった
  • 実装方法もより詳細に提案してくれるようになった

個人的な体験ですが、変化は確実にありました。具体的な設定方法と実例を紹介します。

この記事で分かること

  • CLAUDE.mdの基本的な設定方法
  • 実際に効果があった指示の例
  • タスクに応じた使い分け方

よくあるシチュエーション

「調査が浅い」問題

「影響範囲を考慮しない」問題

「表面的な実装」問題

なんでこうなるの?

AIも基本的には「効率的」に動く

AIアシスタントって、基本的には効率的に動くようになってるんですよね。

  • 必要最小限で判断:ファイルも必要な分だけ読む
  • 速い応答を優先:とりあえず回答しようとする
  • リソース節約:計算コストを抑えようとする

普通は良いことなんですが、複雑なタスクだとちょっと物足りない結果になっちゃうこともあります。

AIも人間と同じで「時間」があるといいのかも

エンジニアの先輩に難しい問題を相談したとき、いきなり完璧な答えが返ってくることはあまりないですよね。

たいてい、こんな感じです:

  • 「うーん、ちょっと調べさせて」
  • 「ああ、こっちにも影響しそうだな」
  • 「なるほどね、根本原因はこれか」

AIも同じで、ちゃんと時間をかけて考えると、より丸みのある答えを返してくれるのかもしれません。

試してみたい指示のコツ

指示の仕方で結果が変わるかも

AIへの指示に「時間をかけて」みたいな言葉を加えるだけで、AIの動きが変わるんじゃないかな、という仮説です。特別なツールも設定も不要で、普段の指示を少し変えるだけです。

試してみたい指示文の例

ケース1:通常の会話で指示する場合

ケース2:CLAUDE.mdを使う場合

ケース3:プロンプトに直接記載する場合

試してみたいキーワード

こんな言葉を指示に含めてみるといいかも:

  • 「時間をかけて」
  • 「じっくり」
  • 「徹底的に」
  • 「全体像を把握してから」
  • 「根本原因を特定してから」
  • 「慎重に検討して」

実際に試してみた結果

Case 1: エラー調査

通常の指示:

「時間をかけて調査して」と指示した場合:

Case 2: TypeScript移行

通常の指示:

「既存の型定義をじっくり調査してから実装して」と指示した場合:

体感的な変化

| 項目 | 普段 | 時間をかけて指示 | 印象 |
|------|--------|--------|印象|
| 調査ファイル数 | 3-5個 | もっと多く | 網羅的になった |
| 発見した問題数 | 1-2個 | もっと多く | 気づかなかったことを教えてくれた |
| 提案の具体性 | あっさり | 詳細 | 「おお、ここまで考えてくれるのか」 |
| コードの品質 | 最小限 | しっかりしてる | 実用的になった |

なんで指示の仕方で変わるの?

AIも人間の言葉のニュアンスを読むのかも

AIって、意外と人間の言葉の微妙なニュアンスを理解してるんじゃないかなって思います。「調査して」と「じっくり調査して」で、動作が変わるのかもしれません。

指示文による動作の違い

指示文AIの動作
「調査して」最小限のファイルで判断
時間をかけて調査して」関連ファイルを幅広く確認
徹底的に調査して」すべての可能性を検証
根本原因を特定してから表面的な修正を避ける

タスク別の指示例

デバッグ・トラブルシューティング用

大規模リファクタリング用

新機能実装用

こんなことが期待できるかも

1. 問題をより深く理解してくれるかも

「時間をかけて」と指示すると、AIが:

  • 表面的なエラーメッセージだけでなく、背景を調査
  • 関連する設定ファイルや環境変数を確認
  • 過去の変更履歴から原因を推測

2. 影響範囲をより幅広く考えてくれるかも

「全体像を把握してから」と指示すると、AIが:

  • 変更による他ファイルへの影響を確認
  • テストコードの更新必要性を検討
  • ドキュメントの整合性を確保

3. より品質の高い実装をしてくれるかも

「慎重に検討して」と指示すると、AIが:

  • エッジケースを考慮した実装
  • 適切なエラーハンドリング
  • パフォーマンスへの影響を考慮

気になること

Q: 時間がかかるようになりませんか?

A: そうですね、確かに時間はかかるようになります。でも、こんなメリットもあります:

  • 手戻りが減るかも:最初にしっかり調査することで、後からの修正が減るかもしれません
  • 品質が上がるかも:より実用的なコードが最初から得られるかもしれません
  • 学習になる:AIが気づいたことから、自分では思いつかなかった点を学べるかもしれません

Q: APIの使用量(コスト)は増えませんか?

A: そうですね、やっぱり増えると思います。でも、こんなふうに考えてみると:

  • 開発時間の短縮:デバッグ時間が減るかもしれません
  • バグの早期発見:問題を早めに見つけられるかもしれません
  • 必要な時だけ使用:簡単なタスクでは従来通りでもOK

Q: 全部のタスクで時間をかける必要がありますか?

A: いえいえ、そんなことはないです。タスクに応じて使い分けてみるといいでしょう:

簡単なタスクの場合:

複雑なタスクの場合:

実践的な使い分け

1. 日常の開発タスクでの活用

シンプルなタスク:

品質を求めるタスク:

2. 指示の組み合わせテクニック

調査 + 実装の組み合わせ:

3. プロジェクト特性に応じた指示

セキュリティ重視のプロジェクト:

今すぐ始められる3ステップ

Step 1: 現在の指示文を確認(1分)

今までAIにどのような指示を出していたか振り返ってみましょう:

  • 「このエラーを修正して」
  • 「この機能を実装して」
  • 「リファクタリングして」

Step 2: 指示文を改善(2分)

次回から、以下のように指示を変えてみましょう:

Before:

After:

Step 3: 効果を体験(5分)

実際のタスクで新しい指示文を試してみてください。

ClaudeCodeを使っている場合は、CLAUDE.mdで永続的に設定することも可能です:

もしかしたら違いを感じられるかもしれません。

まとめ

CLAUDE.mdでAIの動きを調整すると、確かに調査の深さや実装の質が変わりました。

個人的な体験では、特に以下のような場面で効果を感じました:

  • 複雑なバグの原因調査
  • コードのリファクタリング
  • 新機能の設計・実装

もちろん、処理時間は長くなりますし、APIの使用量も増えます。でも、結果的に手戻りの作業が減って、トータルでは効率が上がった感じです。

簡単なタスクでは通常通り、複雑なタスクでは時間をかけてもらう、という使い分けができるようになったのは良かったです。

参考リソース

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